#64 ・・・くとぅるう ふたぐん


長編です(^^;



ふんぐるい むぐるうなふ くとぅるう るるいえ うがふなぐる ふたぐん

それは・・・ラヴクラフトですね。「クトゥルーの呼び声」でしたね

そう、アメリカの怪奇小説作家ハワード・フィリップス・ラヴクラフトの作品に出てくる呪文だ―

ルルイエの館にて死せるクトゥルー夢見るままに待ちいたり

―という意味だな





作品はいくつか読みましたけれど、ラヴクラフトってどんなひとだったのですか?

ラヴクラフトは1890年ロード・アイランド州プロヴィデンス生まれの怪奇小説作家だ。「二十世紀最後の怪奇小説作家」と呼ばれているね。2歳でアルファベットを憶え、4歳で聖書を読み、16歳で天文学に関する論文を地元の新聞に寄稿したというから、知的にはきわめて早熟かつ利発な少年だったんだろう。ところが病弱のため大学進学を諦め、生涯をアマチュア作家としてすごすことになったんだよ

作家としてはアマチュアだったのですか?

当時はまだ市民権を得ていない先達の怪奇小説を研究して実作にも応用したんだけど、生前、自作の発表の場はパルプ・マガジンに限られ、単行本は仲間うちの自費出版が1冊あるのみだった(それも印刷はひどいしろものだったらしい)。一般読書界にはほとんど受け入れられず、他人の作品の添削をして生活の糧を得ていたということだ

パルプ・マガジンって・・・雑誌の一種ですよね

粗悪なパルプ紙に印刷された廉価な大衆雑誌だよ。おおむね扇情的な表紙や読み物が売りもので、識者からは悪書・三文雑誌と非難されていた。そのなかに「ウィアード・テイルズ」という怪奇小説・恐怖小説専門の雑誌があって、ラヴクラフトの作品のほとんどはこの雑誌で発表されているんだよ





dialogue#36に続く