monologue 2008.02

2008.01
2007.01 2007.02 2007.03 2007.04 2007.05 2007.06 2007.07 2007.08 2007.09 2007.10 2007.11 2007.12
2006.01〜2006.03 2006.04〜2006.06 2006.07〜2006.09 2006.10〜2006.12
2005.01〜2005.03 2005.04〜2005.06 2005.07〜2005.09 2005.10〜2005.12
2004.12




2008.02.31 (^o^*)〜♪

ウェーバーの歌劇「魔弾の射手」、さらにもうひと組―。



カール・ベーム指揮による1972年ウィーン国立歌劇場におけるlive録音。これは最近出たOrfeo D'orのCDですが、かつて海賊盤CDでも出ていましたね。歌手はヤノヴィッツ、ホルム、キング、ヴェヒター、リッダーブッシュほか、'70年代を代表する顔ぶれ。ベームはまだ元気だったようで、最晩年のような活気のないオーケストラ任せの演奏とはなっていません・・・が、このスローテンポは微妙です。'60年代のベームなら、音楽にさらなる推進力とやや強めのアタックによるめりはり(ザヴァリッシュがもう少し重く響くイメージです)があったと思えるんですよ。歌手はベラボーにいいというほどではないんですが、live録音らしい呼吸が感じられて好ましいですね。やっぱりオペラはliveに限る?(^^*




2008.02.30 Σ( ̄□ ̄;


ウェーバーの歌劇「魔弾の射手」。Wagnerの好きなHoffmannですから、そのWagnerに影響を与えたウェーバーにしろ、ドイツロマン主義を代表するようなオペラである「魔弾の射手」だって、無視することなどできません・・・とはいうものの、これ、どうもあまりおもしろいオペラじゃないんですね。実演にも2度接しているんですが、正直言って退屈しちゃいました。DVDも2、3出ているようですが、さしあたり音だけで充分かな。

上は左からローベルト・ヘーガー盤、カイルベルト盤、クーベリック盤。この3種のなかで、オーケストラの音色がもっとも魅力的なのは1968年録音のヘーガー盤でのバイエルン国立歌劇場管弦楽団。歌手もニルソン、ケート、ゲッダ、ベリーと揃っていて、録音もいちばんいいですね。1959年録音のカイルベルト盤は高域弦優勢のバランスでいかにもドイツ的。ベルリン・フィルはなかなか渋い音を出しています。歌手はグリュンマーが良くて、マックスを歌うショックが弱いほかはまずまず。クーベリック盤のバイエルン放送交響楽団は派手ではないものの、やはりこのなかではモダンな感覚が印象的。歌手は主役級のベーレンス、コロよりもドナート、ブレンデル、モルといった脇の方がすぐれています。また、1979年の収録とあって録音が平面的なのが残念です。


この際だからさらに2種―左はフルトヴェングラー指揮の1954年7月26日ザルツブルク音楽祭におけるlive録音、オーケストラはもちろんウィーン・フィル。右はエーリヒ・クライバー指揮ケルン放送交響楽団による1955年の放送用録音。グリュンマー、シュトライヒ、ホップなどの主役級の歌手が共通しており、ホップ以外はいい歌を聴かせてくれますが、歌の出来はフルトヴェングラー盤のほうがやや上でしょうか。オーケストラに関して、大クライバーの演奏はかなりHoffmannの好みで、ケルン放送交響楽団の最良の記録といっていいものなんですが、放送用録音とあって効果音のミキシングが鬱陶しく(狼谷の場面はかなりにぎやか)、台詞も歌手ではなく俳優によるもので、これはかなり「キャビアの親」です(-_-;
そそそそれはチョウザメですよ〜(^o^;ここは「興醒め」

この二組は国内盤、どうでもいいことですが、かつては日本でもこんなにしゃれた布貼りのカートンケースが使われていた時代があったんですよ。

さて、このオペラで第一幕のマックスのアリア“Durch die Waelder, durch die Auen”の冒頭の旋律を聴くと・・・



この映画を思い出します(^^*

たしかに、この映画のテーマ音楽と、ちょっと音型が似てますね(^o^*

さて、今日はダンテの「神曲」でも拾い読みしますかね(^^*




2008.02.29 fri

昨日、「Hoffmannはプロコフィエフはあまり好きではない・・・」なんて書いちゃいました。じっさい、discはいくつかあってもほとんど聴かないんですが、唯一の例外がこちら―。



プロコフィエフの歌劇「火の天使」、Charles Bruck指揮Orchestre du Theatre National de l'Opera de Paris、歌手はJane Rhodes、Xavier Deprazほか。この作品は作曲が1920〜26年でありながら、演奏会形式による初演が1954年、舞台初が1955年なんですが、ここに収録されているのは初演から間もない1957年の録音。仏AdesのCD。

安宿の屋根裏部屋に投宿したルプレヒトは、隣の部屋から若い女の叫び声を聞く。扉を破って隣室に飛び込むと、女が助けを求めてきて、ルプレヒトが剣を抜いて十字を切ると痙攣を起こして倒れてしまう。やがて正気に返った女レナータは身の上話をはじめる―かつて少女だった頃、マディエルという火の天使と出会った、マディエルはやがて彼女は聖女になるであろうと予言したが、肉の絆を求めるレナータに怒り、彼女に火傷を残して消えた、その後自分はマディエルを探し続けているが、ある日彼が夢に現れて人間の肉体を持って戻ってくると告げた。それはアンリ伯爵という男で、一年間一緒に暮らしたが、伯爵は自分がマディエルであることを認めず、突然消え去ってしまった・・・。そこに宿の女将が現れ、その女は異端者で、アンリ伯爵の家に住み込んだとたんに牝牛の乳は出なくなり、伯爵も魔術にかけられたのだ、と言う。

・・・と、これはほんの序盤。クレムリンからもヴァチカンからも否定された悪魔的なオペラですが、メフィストフェレスやファウストまで登場する、storyも音楽もなかなか怪奇味のある傑作です。作曲当時とか初演当時の演奏というのは、演奏する側にいい意味での「気負い」があって、いいですね。

そのあたりで思い出したレコードをもうひと組―。



これはシェーンベルクの歌劇「モーゼとアロン」。Hans Rosbaud指揮Orchester der Norrddeutscher Rundfunkほかによる演奏。演奏会形式初演1954年の、まさにそのlive録音です。米ColumbiaのLP。

この作品ではミヒャエル・ギーレンやブーレーズ、ケーゲルのレコードもあるんですが、ここでもロスバウト盤には初演当時の演奏にありがちな「気負い」が感じられます。ちょっと陳腐なたとえで言わせてもらうと、なんだか青白い炎はちろちろ燃えているような、同時代への生々しい共感が聴きとれるような気がするんですよ。




2008.02.28 thurs



2008.02.23 satにUlf Hoelscherのヴァイオリン、Karl EngelのピアノによるSchubertのヴァイオリンとピアノのための作品全集を紹介しましたが、忘れないうちに同作品のレコードをもうひと組―。

Michelle Auclairのヴァイオリン、Genevieve Joyのピアノによる全集です。仏Eratoが原盤ですが、Hoffmannにはとうてい手を出せないお値段。これはMHS(The Musical Heritage Society)から出た米盤(MHS606/607)。でもね、米プレス盤と侮るなかれ、これがなかなかいい音なんですよ(^^)演奏はブラームスやメンデルスゾーンの協奏曲で聴けるような迸る情熱よりも、端正な叙情といったもの。すばらしい。



ちなみにこちらは何年か前に復刻されたEratoのCDだよ

ミシェル・オークレールというひとは録音が少ないんですよね。以前、チャイコフスキーやブルッフのレコードを取りあげたことがありましたね


あのときは確かお写真小さかったから、再度upしておこう


米RemingtonのLPですね。どちらもたいへんな熱気のある演奏ですね



こちらはここ数年に出たLPですね

左がCoup d'Archet盤。バルトークがいい(Hoffmannはプロコフィエフはあまり好きではないため)




2008.02.27 wed


大時代的な私小説的嫋々たる嘆き節の五味康祐の音楽エッセイ、いまでもそれらのエッセイが掲載された「ステレ○サウンド」誌の読者あたりには、いい歳してあれをバイブルのように崇め奉っているaudioマニアがいるんですよね。水蒸気過多というか、耐え難いほど低劣なセンチメンタリズムに溺れきって、それを自分のポーズにしていい気になっている文章―たとえばアンドレ・メサジェの「二羽の鳩」にことよせて、自分の女子大生だか人妻だかとの不倫を語り、己を卑下して気取ってみせる・・・太宰治あたりにかぶれているchu学生ならともかく、いいオトナがあんな幼稚な自己陶酔の排泄物を読んで心動かされるなんぞ、驚かずにはいられません(-_- )フン 
(^o^;Hoffmannさん、過激すぎますよ〜

さて、その度し難いほどの俗物根性が丸出しのセンチメンタリズムに溺れきったエッセイのなかに
ヾ(^o^;そのくらいにしておいてください〜ある人物と出会ったときに音楽が鳴ったの聴こえたのという箇所があって、たしか奥さんと出会ったときはヴィヴァルディだったかな・・・で、なんでもある男はファリャの「三角帽子」とともに現れたが、「その程度の男だった」なんて書いてありました。

まあ、どこかの腰抜け外交をしている島国の、低俗かつ尊大な国営放送局の理事に代表されるように、ドイツ音楽偏重の気風では、ラテン系の音楽ではセイシンテキな深みがない、という発想なんでしょうな(けっ)。

で、べつにここでアンチテーゼをぶちあげようというつもりじゃないんですが、Hoffmannはファリャのバレエ音楽「三角帽子」って、結構好きなんですよね(^-^*


辛口時代のピエール・ブーレーズ盤と小澤征爾指揮ボストン交響楽団のレコードについては以前取りあげたような気がするので省略。ほかにもジュリーニやマルケヴィチによるレコードがあるんですが、いずれも組曲版なので股の機械に―。

それを言うなら「またの機会」ですよ〜(^o^;


今回取りあげるのはこちら―。

左はEnrique Jorda指揮London Symphony Orchestra、ソロはBarbara Howittによる演奏。米Everest盤。ジャケットには35mm Magnetic Filmによる録音である旨表示されているので、原盤はMercuryあたりかもしれません。stereo録音でおそらく1960年頃? ややざらつく荒さは感じられるものの、独特の生々しさがあって、ファンダンゴ、ファルーカ、ホタといった特徴的なスペイン舞曲のリズムにふさわしい豊かな色彩感がすばらしい。木管のソロなど、なんともノリノリの節回しが楽しいレコードです。

右はEduardo Toldra指揮フランス国立放送局管弦楽団、Consuelo Rubioのソロによる演奏。mono録音、おそらく1950年代か。この仏Columbia盤のジャケットデザインはCassandre工房によるもので、ピカソによるコスチューム・デザインをあしらっています。演奏は上記ホルダ盤よりも洗練された上品な響きと聴こえ、アンサンブルはより緻密ですね。アクセントは強すぎず、しかしリズム感を損なうようなこともなくて、そこはかとなく漂うラテンの香りがじつに心地いいんですね。録音もmonoながら上質です。

この2枚は、それぞれジャケットの印象と演奏の印象が一致していますよね(^^*

ギターかき鳴らしてるみたいですねっヾ(^∇^*)/♪じゃん、じゃがじゃがじゃん、じゃん、じゃんっ!




2008.02.26 tues

「歌手の名・名」


歌手のローザ・ポンセルとリリー・ポンス。なんとなく似た名前なので、ときどきこのふたりを取り違えてしまうんですが、このあたりの歌手になると知らないひとも多いので、間違ってもだれも気が付かない(^o^;


こちらはコンチータ・スペルヴィア。この名前、Hoffmannはついピエール・ルイスの小説を思い出してしまい、なんだか勝手に悪女っぽいイメージを抱いてしまいます(^o^A;;



ビヴァリー・シルズ・・・どうしたって「ビヴァリー・ヒルズ」という「土地の名」を連想しちゃいますね。ドイツ音楽(家)偏重の日本ではあまり人気がなかったのもしかたがないのか・・・。


ジャンヌ・ロード(Jane Rhodes)とイヴォンヌ・ミントン(Yvonne Minton)、こういった短めの名前って、おぼえやすいし文字で見てもすぐに読みとれますよね。人口に膾炙しやすい名前じゃないでしょうか。

作家で言えば“Kobo Abe”なんて、“Yasunari Kawabata”よりも、海外において知名度を高めるには有利だと思うんだよね

もちろん名前が本質ではありませんけれど、無視できない要素かもしれませんね。“Hiroshi Wakasugi”よりも“Seiji Ozawa”とか・・・(^^;

# 我ながら律儀に「ネタばらし」をしているなあ(^o^;




2008.02.25 mon



「猟奇島」“The Most Dangerous Game”(1932年米)です。「キング・コング」(1933年米)のアーネスト・B・シュードサックが俳優アーヴィング・ピシェルと共同して監督したもので、リチャード・コネルの原作を「キング・コング」のジェームズ・アシュモア・クリールマンが脚色。出演は「キング・コング」のフェイ・レイ、ジョエル・マクリー、舞台俳優のレスリー・バンクスほか。

狩猟が趣味のボッブ・レインスフォードの乗る船が霧のため難破、ひとり生き残った彼は孤島に漂着した。その名も知れない孤島にはザロフ伯爵と名乗る男が暮らしており、あらゆる野獣は狩り尽くして興味を失ってしまい、いまでは「最も危険なる狩猟」をしていると語る。その危険な狩猟とは人間狩であった・・・。




わりあい昔から名高い映画ですね。まあホラーの古典というよりもサスペンスもの、あるいはサヴァイヴァルものというべきでしょうか。古典といっても冒頭の海難事故の映像はなかなかの迫力で、速いテンポの展開は観る側を飽きさせない速いテンポの展開は見事。



レスリー・バンクスは舞台俳優とあって、表情などの演技はやや大げさ?


いや、むしろおどろおどろしいさは控えめに、なにかに憑かれたような偏執狂ぶりはさすがの存在感です。

フェイ・レイのしどけないなりも、この時代としてはかなり扇情的だったかもしれませんね



息詰まる逃走・追跡シーン。戦前の映画だからといって、時間がゆっくり流れるようなスローな展開を予想しているとびっくりです。

このセット、じつは「キングコング」のセットを流用したものなんだよね


だからこの映画は有名なんですね

あと、有名な連続殺人事件である「ゾディアック事件」で、犯行声明文にこの原作の一文が引用されているんだよね。最近ではその「ゾディアック事件」が映画になったんで、この「猟奇島」という映画を知った、というひとも多いみたい

さて、
この“The Most Dangerous Game”はその後2回リメイクされております。1945年の“A Game of Death”(1945年米)、そして“Bloodlust”(1959年米)。前者は邦題「恐怖の島」、これは観たことがないんですが、後者は「新猟奇島」という邦題でDVDが出ています。



・・・が、これは全然ダメ。悪役バーロウ博士は単にイヤミな小悪党、その他キャストも大根揃い、なにより肝心のジャングルがまともに描かれて(セットされて)いないし、制作側もそれは万事承知之介てなもんで(-_-;さっさと室内(洞窟内)でのstory展開に持ち込む始末。

洞窟のセットがなんとも安造りですね〜(^o^;



狩った人間の死体展示が後のホラー映画を予見しているかなとも思いますが、これもいまでは角川映画や「土ワイ」あたりで模倣し尽くされてしまいましたよね・・・って、それよりも、本日冒頭の画像を御覧ください。
“The Most Dangerous Game”では異常が淡々と描写されているのに対し、“Bloodlust”では「どうだ、怖いだろう、これでもか!」といった扱いなんですね。

ラストで底なし沼から這いあがってきた家来の顔のアップが・・・(・・;これは当時としては斬新?

でも、1959年といえばハマー・プロなんかすでに「フランケンシュタインの復讐」(1958)、「吸血鬼ドラキュラ」(1958)、「ミイラの幽霊」(1959)といった映画を制作しているわけだろう? 顔にヒルが吸い付いているだけで(わっ、言ってしまった;;)あんまり品もないし、“The Most Dangerous Game”の出来には遠く及ばないな。リメイク映画は出来が悪いという定説どおりの結果だよ

悪役のザロフ伯爵とバーロウ博士を比較してひと言。妙な連想かもしれませんが、Hoffmannは「13日の金曜日」や「エルム街の悪夢」の第一作と第二作以降における殺人鬼(と仮に呼ぶ)の違いを思い浮かべます。いずれの映画でも第一作はひたすら恐怖・悪夢をもたらす狂ったピエロであるのに対して、第二作ではsupernaturalな存在でありながら、明確な目的を持った実行犯になってしまう。だから、前者からはひたすら逃げる以外に方法はないんですが、後者なら戦って倒せるかも、と思えてきちゃうんですね。Hoffmannがいずれを好むかは言うまでもないでしょう。

ラヴクラフトにおける「深きものども」とオーガスト・ダーレスにおけるそれの違いみたいですね(^^*




2008.02.24 sun

さて、今日はちょいと楽屋落ちですが、このmonologueのページがほとんど自由連想で書き連ねられていることについて―。



Ulf HoelscherのSchumannのヴァイオリン・ソナタ集のレコードを取りあげたので、続いてPierre Doukanの同曲のErato盤を取りあげるのもいいですね。Dukanも好きなヴァイオリニストです。でもこのひとがEratoに入れた4枚のLPは、これが手許にそろったときにもここにお写真upしましたね。



好きなヴァイオリニストなら、これまた残された録音の少ないRalph HolmesのDeliusのヴァイオリン・ソナタ集にしましょうか。このEric Fenbyとの共演盤を含むUnicornのDelius作品集のCDについても以前ちょっとだけふれていますけどね。



そうすればこのYehudi MenuhinによるDeliusのヴァイオリン協奏曲も聴きたくなる・・・またこのLPにはヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲も収録されていて、ここでチェロを奏いているのはPaul Tortelier・・・


そうなるとこんな夫唱婦随(?)のジャケット及び内容のレコードが出てきて・・・



2台のチェロといえばOffenbachのdiscまで飛び出してくる・・・と(笑)




2008.02.23 sat

昨日取りあげたUlf Hoelscherからのつながりで―Korngoldといえば歌劇「死の都」が有名ですけどね・・・



ヴァイオリン協奏曲のレコードです。バックはWilly Mattes指揮Radio-Orcheater Stuttgart。Boecklinの絵をあしらったジャケットがいいですなあ。

ヴィリー・マッテスって、オペレッタのレコードでよく名前を見ますよね

オペレッタ専門の指揮者というわけではないけど、映画音楽やミュージカルの作曲もしているみたいだね。コルンゴルトもハリウッドに渡って映画音楽作曲に従事したひとだし、このヴァイオリン協奏曲もそのころの作曲だ。たしかに、R.シュトラウスみたいな響きがやや通俗的な流れのなかから聴きとれるよね

ヘルシャーについてはこれまでにも何度かレコードを紹介してこられましたけど、ほとんど協奏曲のdiscばかりでしたね

それじゃ、協奏曲以外で―どれも好きなんだけど、とりわけいいのはこのあたりかな・・・


左はMichel Beroffと組んだSchumannのヴァイオリン・ソナタ集、右はKarl EngelとのSchubertのヴァイオリンとピアノのための作品全集。どちらかといえばSchubertの方が上か。




2008.02.22 fri



さて、Ravelといえばピアノ作品。若き日のジャック・ルヴィエや、まるでなにもしていないかのような自然体のアラン・プラーネスなどもいいんですが、ここはフランスの女流、Marcelle Meyerに登場願いましょう。知的でやや硬質の響きがRavel作品のあらゆる要素をスポイルすることなく、エレガントなだけのフランス音楽ではありません。左は昨年出た1925年から1957年までのスタジオ録音集成で17枚組のCD。

このdiscを紹介すると、またなんか言われそう・・・(^_^;  
(^∇^*)))) (^o^*)))))

Hoffmannさんって、ほんっとに、美人に弱いんだからっヾ( ̄∇ ̄*)(^o^*ねー (^o^A;やっぱり〜



これはヴァイオリンとピアノのための作品集。Regis PasquierのヴァイオリンとBrigitte Engererのピアノによる1990年の録音。R.PasquierはHoffmannの好きなヴァイオリニストです。美音と節度ある叙情、そのきわどいくらいのバランスが聴きもの。

このひとが参加したBrahmsの室内楽もすばらしい演奏でしたね(^^*とくに弦楽六重奏曲♪

あと、J.S.Bachの「無伴奏」がまたいいんだよね(^^*




かなり(まるで?)傾向は違えど、これまたHoffmannの好きなヴァイオリニスト(^-^;ちょっと節操がない? これはUlf Hoelscherのヴァイオリン、Wolfgang BottcherのチェロによるRavelのヴァイオリンとチェロのためのソナタ。そのほか、Hanns Eisler、Bohuslav Martinu、Ermanno Wolf-Ferrariなどの作品を収録。

かなり以前のことですが、ドイツ出身のヴァイオリニストといえばカラヤンに見出された(つまりそのころ)アンネ=ゾフィー・ムターくらいしかいない、といった記事をどこかで読んで、おいおいヘルシャーを忘れないでくれよ、なんて思った記憶があります・・・って、つい最近もヘルシャーについて「さほど名手とも思わないが」なんてコメントをを読みまして、どうも一般的には高い評価を得られていないようで残念。

むかーし(1980年)、若杉弘、ケルン放送交響楽団と来日した際、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番の演奏がTV放送されたんですが、ソロ以外のところでもときどきオーケストラと一緒にヴァイオリンを奏いていて、「お、グルダみた〜い♪」とか思ったもんです(^^*




2008.02.21 thurs



Manuel RosenthalといえばRavel管弦楽集(仏Vega)・・・と、残念ながらHoffmannは国内盤しか所有しておりません。解説書によると、「スペイン狂詩曲」はVegaによる、「マ・メール・ロア」、「古風なメヌエット」、「高雅で感傷的なワルツ」はキングレコードによる疑似stereo。なんといってもオーケストラの音色が魅力的。Vega盤で聴いてみたいですね。


そしてRosenthalといえば当のRosenthalのピアノ作品集のdisc。演奏はDaniel Blumenthal,、どことなく似た響きの名前ですね(笑)作品は親しみやすいチャーミングなもの。ETCETERA KTC1168。

右はおまけ―このかわいらしいデザインのdiscは、Desire-Emile Inghelbrechtのソロと四手のためのピアノ作品集。演奏はBlumenthalとRobert Groslot。ETCETERA KTC1157。


ラヴェルの管弦楽曲を聴くときは、そのときどきの気分で、上記ロザンタール盤のほか、クリュイタンス、マルティノン、バルビローリ、そのほかいろいろなレコードを引っぱり出しますが、CDでは意外とよく聴くのがこちら―GALAから出た2枚で、Geoffrey Simon指揮The Philmarmoniaの演奏による作品集。この指揮者は同レーベルからDebussyの作品集も2枚出しており(以前、「海」のdiscをあれこれ聴いたときに、Simon盤も取りあげましたね)、そちらも同様なんですが、ちょっと変わった編曲版が収録されているところがミソ。Ravelの場合は第一集にGraingerの編曲による“La vallee des Cloches”、Viacavaによる“Jeux d'eau”、第二集にはGoossensの“Le gibet”、Hoereeの“Piece en forme de habanera”が含まれています。いずれも世界初録音。その他通常の「スペイン狂詩曲」、「ラ・ヴァルス」、「マ・メール・ロア」など、演奏はどれも上質。




2008.02.20 wed



ドビュッシーの「サクソフォンのための狂詩曲」のつながりで―このレコードは以前オネゲルの「パシフィック231」を取りあげたときにupしましたっけね。この盤はオネゲルとドビュッシーの作品を表裏に組み合わせたもので、オネゲルはほかに「ラグビー」、「夏の牧歌」、ドビュッシーは「サクソフォンと管弦楽のための狂詩曲」、「クラリネットと管弦楽のための狂詩曲第1番」を収録。演奏はレナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルハーモニック、サクソフォンはシガード・ラスチャー、クラリネットはスタンレイ・ドラッガー、同オーケストラの奏者? 国内盤です。

バーンスタインの―ましてや1961年ニューヨーク・フィルとのドビュッシーなんて、アンマッチと思われるかもしれませんが、これがアナタ、存外いいんですな(^o^*やはりこの時期のバーンスタインらしく、やや性急かという速めのテンポなんですが、どことなくノリがいい。




「クラリネットと管弦楽のための狂詩曲第1番」ならこちらも―
より知的・辛口なのがこちら―ピエール・ブーレーズ指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団のレコード。クラリネットは名手ジェルヴァース・ド・ペイエ(Gervase de Peyer)。これは米盤。

ジャケット写真が大きいのは?

これも以前upした記憶があるんだけど、小さいとわかりづらいでショ(^^*結構お気に入りのジャケットなんだよね

ちなみにこの盤は”Boulez conducts Debussy Vol.3”との表記あり。収録曲は上記のほか、「夜想曲」と「春」。




2008.02.19 tues



アンゲルブレシュト指揮によるフランス・ポピュラー名曲集のCDです(WING;WCD60)。1920年録音のドビュッシー「小組曲」、ラヴェル「マ・メール・ロア」(1950年)、ビゼー「アルルの女」から(1930年)、グノー「ファウスト」からのバレエ音楽(1950年)を収録。SP盤からの、いわゆる「板おこし」でしょう(復刻の状態はそこそこ)。オーケストラはさまざま。このなかで、「アルルの女」から間奏曲とメヌエットにマルセル・ミュールの名前がクレジットされています。

クラシック・サクソフォンのヴィブラート奏法を確立したひとなんですよね



ジャケット写真の一部を拡大。

なんとも時代を感じさせる朴訥としたローカルな響きのなかから、浮かびあがっててくるサクソフォンの音色がすばらしいですね



じつは、クリュイタンス指揮フランス国立放送局管弦楽団による1953年録音のビゼー「アルルの女」にも、表記はありませんがミュールがソリストとして参加しています。たぶんCDも出ていると思うので、興味のあるひとは聴いてみてちょんまげヾ(^^*

クリュイタンスの、パリ音楽院管弦楽団とのstereo録音とはまた違った魅力がありますね




2008.02.18 mon


左はイベールの「アルト・サクソフォンと11の楽器のための室内協奏曲」とドビュッシーの「サクソフォンのための狂詩曲」、Marcel Muleのサクソフォン、Manuel Rosenthal指揮The Paris Philharmonic Orchestra(と表記あり)。右はラヴェル「序奏とアレグロ」とドビュッシー「神聖な舞曲と世俗的な舞曲」、Ann Mason Stocktonのハープ、ハリウッド弦楽四重奏団ほかによる演奏。いずれも米Capitol盤で、特に高価な稀少盤というわけではありません。

どれも好きな音楽のすぐれた演奏なんですが、たとえばドビュッシー「神聖な舞曲と世俗的な舞曲」ならAnnie Challanによるレコードもありますね。これなんか音質の良いstereoだし、LPだから続けて収録されているラヴェルの「序奏とアレグロ」も聴くことができます。盤をひっくり返せばピエルネやフォレも。

でもね、ここで上にあげたのが10(とお)インチ盤であることにご注目。小さな器に少量盛りつけた料理がことのほか美味で印象深いことってあるじゃないですか。片面聴いてドビュッシーに満足して、裏返した後、ラヴェルの気分に浸る・・・という体験は、12インチ(30センチ)LPで2曲続けて聴くのでは得られないものなんですよね。いわんや10曲以上も連続して再生されるCDにおいておや。Hoffmannはとくにドビュッシーの「サクソフォンのための狂詩曲」や「神聖な舞曲と世俗的な舞曲」は、この10インチ盤で聴くのがいちばん好きなんですよ。




2008.02.17 sun

Hoffmannさんはこれまでさんざん「生まれかわるなら吸血鬼になりたい」なんておっしゃってましたけど・・・

うん、でも吸血鬼になるとひとつだけ残念なことがあるね

鏡に映らないとか、日中外出できないとか・・・?

いや、そんなことはかまわないんだけど、ギョーザが食べられなくなるな(^^;






2008.02.16 sat



F.W.ムルナウ監督の「フォーゲルエート城」“Schloss Vogeloed”(1921年・独)、ムルナウが「吸血鬼ノスフェラトゥ 恐怖の交響曲」の直前に仕上げた、ミステリ仕立てのサイレント映画です。このDVDは紀伊國屋書店の「クリティカル・エディション」版。


人里離れた地の貴族の館、フォーゲルエート城は秋の狩りのシーズンで多くの客人を迎えたものの、連日の雨。そこに現れたのははエーチュ伯爵。彼は弟を殺したと噂され、そこにその弟の未亡人が再婚した男爵とともに到着。彼女は前夫を殺したと噂されているエーチュ伯爵が来ていると聞いて立ち去ろうとしますが、信頼を寄せているファラムント神父がローマから来ることを知り、その場にとどまります。やがてやって来た神父に彼女は前夫の異常な行動を語るのですが、不思議なことに、その後神父は姿を消してしまう・・・。




サイレント映画らしく、表情などの演技がおおげさな女優、しかし肝心のエーチュ伯爵役の俳優(パウル・ハルトマン)はそのあたりかなり抑えめで、それがかえって効果的です。



復元された字幕はこんな感じ。

ここまでのキャプチャ画像でお気づきと思いますが、極度に様式化された舞台・画面構成はまったく見事なものです。








現代にも通用する―というより、現代ではほとんど失われてしまった、映画という映像芸術ならではの「美学」と思えますね〜(・・;


数少ない屋外のシーン―ここでも画面の構成は完璧じゃないでしょうか。さらに、恐怖映画やミステリ映画はかくあるべしと言いたいような、atmosphereを感じさせる映像ですね。ひょっとすると、映画としては「吸血鬼ノスフェラトゥ 恐怖の交響曲」以上に完成度は高いかもしれません。




2008.02.15 fri

よく、レコードやCDだとある音楽の一部だけを聴いたり、脈絡もなく次から次へとさまざまな音楽を聴いたりすることができるけれど、そのことによって失われているものもあるのではないか、なんてときどき発言するひとがいますよね。Hoffmannは実演とメディアは別のものだと思っているので、どんな聴き方をしたってぜんぜんかまわないと思っています。たしかに便利であることは音楽を聴く姿勢とはなんの関係もありませんが、だからこそ、どちらが質的にすぐれているかといった問題ではない。上記のような発言をするひとには、それならレコードを聴くことなんかおやめなさいと言いたいですね。べつにモーツァルトの「フィガロの結婚」の後に続けてワーグナーの「パルジファル」を聴いたからといって、それぞれの音楽が歪むわけではない。モーツァルトもワーグナーもそんなにヤワじゃないし、聴く側だって、いまそのとき聴きたい音楽が、いちばん魅力的に聴こえるんじゃないですか。



(けふの写真は本文とまんざら関係がないでもない・笑)




2008.02.14 thurs

こー吉さんのお宅でCRTモニタが寿命とか。他人事じゃないなあ、ウチのCRTモニタも結構長く使っていて、いつお亡くなりになるか心配。以前1年ちょっとで壊れたやつは、ある日突然「パチン」といってそれっきりウンともスンとも・・・。液晶はあまり好きじゃないんですよね。それでもいざというときのために、買い換え資金は用意しておいた方がいいか。



(それでも写真は本文と関係ないんです)




2008.02.13 wed

あまりひとも来ないけど、自分でここ1〜2ヶ月の文章を読み直してみたら、変な、というか、ツメのアマアマな文章になっていて、体調の悪さがよくあらわれているなと思ったほろ酔いの夜。



(やっぱり写真は本文と関係ありませんよ)




2008.02.12 tues

モノクロのプリントがいいプリンタってありますよね。プロ向けの扱いなのか、A3ノビ対応の、エアコンみたいに巨大なモデルですけど。あれ、お使いの方いらっしゃいますか? HoffmannはA3はいらないのでA4までの小型の機種を待っていたんですが、一向に出る気配がないので・・・。

いまの一般的なインクジェットプリンタって、たしかにモノクロがよくないですね



(写真は本文と関係ありません)




2008.02.11mon

なにかしていても、なにもしなくても、月日は経過していくもんですなあ。

本日は当homepage開設五周年です(^o^*


はやいものですね〜(^o^*


わたしはまだ2年ですけど(^∇^*

もうサイト容量300MBぎりぎりになっちゃいましたけど・・・(・・;

長くやっているとサイトのカラーも変わってくるもので・・・そろそろ・・・(^^;




2008.02.10 sun



Wagnerの楽劇「トリスタンとイゾルデ」、バーンスタインの全曲盤と、Dover版のスコアですね

いや、表紙が同じなんで、せっかくだから並べて写真撮ってみたかったの(^^;

・・・とか言いながら、「トリスタンとイゾルデ」前奏曲、あるいは前奏曲と愛の死、(全曲盤ではなくて)管弦楽曲集のレコードあれこれ聴いていました。もしかしたら、今後このmonologueで取りあげるかもしれません。バッハやストラヴィンスキーなどが、いわゆるロック世代などにも受け入れられた時期がありましたが、この「トリスタン」の前奏曲も、非クラシックファンに訴えかけるものが相当ありそうに思うのですが、いかがでしょうか。




2008.02.09 sat



J.S.バッハ「ヨハネ受難曲」のレコードです。演奏は淡野弓子指揮ハインリッヒ・シュッツ合奏団、同合唱団。1977年3月23日東京カテドラル聖マリア大聖堂における収録。コジマ録音AL-16〜18。歌手は福音史家に鈴木仁、イエスに川村英司、ほか嶺貞子、菊池洋子、下野昇、池田直樹。解説書の写真を見ると、いや、みなさん若い若い(^^*

近頃日本の指揮者、団体によるバッハのカンタータ作品などのdiscが高い評価を得ているようですが、日本人によるすぐれたバッハ演奏はなにも古楽演奏が主流となったいまにはじまったことじゃありません。1977年時点でこれだけの演奏をものしていたということをここに強調しておきたいですね。じつは今回、比較にハンス=ヨアヒム・ロッチュ盤、カール・フォルスター盤、ミシェル・コルボ盤なども聴いてみたんですが、この淡野盤が国際級の演奏とまでは言えないとしても、感銘の度の深さにおいては決して劣るものではありません。

劣るものではないどころか、比較の3種の演奏と並べて、総合評価したとしても、最下位ではないぞ・・・とはいえ、さすがにここでカール・リヒターのレコードまで引っぱりだして比較しようとは思わんが(^^;

よって立つことのできる伝統がなくても、これだけの演奏が可能だというのは真摯な求道精神の成果と思えますね


左からロッチュ盤、フォルスター盤、コルボ盤。

ロッチュは歌手としてはよろしくないが、合唱団のトレーナーとしてはなかなかの腕前? 1975〜76年の録音で、福音史家のペーター・シュライヤーがその歌唱を、ことさらに劇的に「演出」しはじめた時期。イエスはテオ・アダム。

フォルスター盤は1961年の録音。歌手がエリーザベト・グリュンマー、クリスタ・ルートヴィヒ、フリッツ・ヴンダーリヒ、フィッシャー=ディースカウほかなかなか豪華・・・なわりにバランスよし。

コルボ盤は1977年録音。クルト・エクィルツの福音史家ほか。演奏は・・・ちょっときれいごとすぎやしないか?

Hoffmannさんがバッハの音楽やdiscについてお話になるのはめずらしいですね。「マタイ受難曲」なんて10組以上のdiscがお手許にありますし(^o^*「マタイ十何曲」?(笑)こんど取りあげてみませんか?

いや、やっぱりさ、あまり気軽には扱い難い音楽なんだよね(^^;




2008.02.08 fri

2008.02.02 satに天知茂の明智小五郎を取りあげて、そこからシャーロック・ホームズ映画へと連想が働いたわけですが、ホームズに扮するクリストファー・リイが登場すれば当然お次は吸血鬼。本日は天知茂による和製吸血鬼を取りあげて、この円環を閉じることといたしませう。



新東宝1959年の「女吸血鬼」です。監督は中川信夫、出演は天知茂のほか三原葉子、池内淳子。



20年前に失踪した女性が当時の若さのままで突然家族のもとに帰ってきます。折しも、絵画展ではその女性をモデルとしたとしか思えない作品が入選しており、作者は謎の男。正気に返った女性は島原にある地下の城に幽閉されていたと語る・・・。

原作は橘外男の「地底の美肉」ということですが、国産の吸血鬼小説ではよく天草四郎伝説が応用されますね

ここでは天草四郎の遺児勝姫に思いを寄せていた家臣竹中信敬が四郎の末裔である女性を拉致していた、というstoryだね

上の画像、左は池内淳子ですね。その後一度引退して「花嫁吸血魔」で復帰するんですよね(^^;

そこらへんのハナシはまたあらためて・・・(笑)


吸血鬼の設定はかなり自由。鏡には映るし、日光ではなくて月光に弱く、月の光を浴びると苦しみながら牙をむき出します。このへん、ちょっと狼男ふうですね。

竹中信敬が勝姫への追慕のあまりその血を吸って不死の吸血鬼となり、勝姫の子孫の女性を襲うというのは、たぶんユニヴァーサル映画の「ミイラ再生」(1932年・米)の影響ですよね



夜の銀座で、通行人たちの目前で女性を次々と6人も襲うなど、かなりの力業、思い切った展開です。

月の光を浴びたらすぐに女性の血を吸わないと・・・という設定ですね(^o^;男性の血にはキョーミなさそう・・・



その家来にもなかなかfetishなこだわりが感じられますね。

でも、あとはなんだか寄せ集めっぽいですよ〜(^^;

後半はかなり安手のアクションものになってしまって残念。そもそもタイトルの「女吸血鬼」からして看板に偽りありで、女の吸血鬼なんか出てきません(笑)



傑作との呼び声高い作品なんですが、やはり全体としては天知茂の魅力で保っているような映画と思えますね。同じ中川信夫監督作品の「地獄」や「東海道四谷怪談」には及ばず・・・。

今回購入したのは「中川信夫傑作選」DVD-BOX、「地獄」、「東海道四谷怪談」、「女吸血鬼」、「亡霊怪猫屋敷」、「怪談かさねが渕」のセット(分売あり)に特典盤が付いて6枚組。以前出ていたものにくらべて大幅値下げになっています。




2008.02.07 thurs



昨日の「新シャーロック・ホームズの冒険」でワトソン役を演じていたパトリック・マクニーといえば「おしゃれマル秘探偵」の主人公スティード役・・・とは映画やDVD解説で必ず言及されているところ。そこにハナシを続けようかと思ったんですが、Hoffmannは当の「おしゃれ・・・」なんて観たことがないのでチョン。検索してみたところ、「おしゃれマル秘探偵」は1967年の英ABCTV作品。第二次大戦中に政府諜報機関のキャップを勤めていたスティードが、探偵事務所を開設。諜報機関から出向している助手とともに、諜報機関の命を受け事件を解決するというstoryだそうです。


「007/美しき獲物たち」“A View to a Kill”(1985年・英)に出演してボンド役のロジャー・ムーアと共演していたので、その画像だけupしときましょ。



ここではジェームズ・ボンドの諜報員仲間なんですが、敵地に乗り込むボンドの運転手に扮しており、ボンドからは「役に立たないやつ」だの「クビにしてしまうぞ」だのとさんざんな言われよう。そのあたりの台詞、なんでもロジャー・ムーアのアドリブだとか(^o^;

盗聴されているためのお芝居なんですけどね。おまけにわりあいあっさり殺されちゃってお気の毒(^^;

まあ、シリーズものが話題性を狙ってよくやるゲスト出演だよね




2008.02.06 wed



「新シャーロック・ホームズの冒険 ホームズとプリマドンナ」“Sherlock Holmes : The Leading Lady”(1990年・英)。

クリストファー・リイ―昨日とりあげた「シャーロック・ホームズの冒険」“The Private life of Sherlock Holmes”(1970年・米)ではマイクロフト・ホームズを、2007.12.20 thuerに紹介したハマー・プロの「シャーロック・ホームズ バスカヴィル家の犬」“The Haund of the Baskervilles ”(1959年・英)ではヘンリー・バスカヴィルを演じていましたが、これはシャーロック・ホームズを演じているBBC放送(だったかな?)制作のTV映画です。監督はハマー映画でもお馴染みのピーター・サスディ、ワトソン役にパトリック・マクニー。

DVDは
「新シャーロック・ホームズの冒険 ヴィクトリア瀑布の冒険」“Sherlock Holmes The Golden Years : Incident at Victoria Falls”(1991年・英)とともに2本セットで出ています。


これもstoryはオリジナルで舞台はウィーン。爆弾の起爆装置を開発したウィーン在住の学者が、紛争国に軍事使用をされないためにと、イギリス政府に装置と設計図を売り渡そうとしますが、装置を受け取った直後に盗まれてしまい、犯人の後を追った学者も、歌劇場で犯人ともみ合ううち転落死。これを目撃していたのがJ.シュトラウスII世のオペレッタ「こうもり」の上演にロザリンデ役で出演していた「あの女性(ひと)」、アイリーン・アドラー。英国政府の要請で起爆装置と設計図を取り戻すためにウィーンにやってきたホームズは彼女と再会します。

186分と長尺ですが、これは90分枠の前編・後編と2回放送で一話となっているため。登場人物も多く、じっくり重厚に進行して意外と飽きさせない展開はお見事。


どうもホームズと女性の関係というのは、コナン・ドイルの正典を離れて描いてみたくなるんでしょうか・・・。




意味深なシーンです。Hoffmannは「無法松の一生」のある場面を思い出しちゃいましたよ(^^;


2007.11.06 tuesに紹介した「シャーロック・ホームズの素敵な挑戦」“The Seven Percent Solution”(1976年・米)にも登場していたジクムント・フロイト博士がここでも登場。アチラではまだまだ若くてアクションもこなしていましたが、ここではややお歳を召されて・・・でも右のシーンでは結構がんばっていますね(笑)


これは抱きついているわけではなくて、捕まえているんですよね(^^*



アイリーン・アドラーの機転、なかなかいい脚本ですね・・・おっと、これはネタバレか?(^^A;

はじめのうちは、クリストファー・リイがホームズとしてはややお歳が・・・と思ったのですが、そのあたりも逆手にとった脚本となっていますよね


ここでもラストに漂う哀愁・・・ホームズのひと言はぜひご覧になってお確かめください。




2008.02.05 tues



シャーロック・ホームズ映画はこれまでにもいくつか紹介しましたね。本日は「シャーロック・ホームズの冒険」“The Private life of Sherlock Holmes”(1970年・米)です。



ホームズ役のロバート・スティーブンスは一見柔弱な容貌で好みが分かれるかもしれませんが・・・



他のホームズ映画ではときに影の薄くなりがちなワトソン博士、ここでは大活躍ですヾ(^0^*これはロシアのバレエ団の踊り子たちとお楽しみの場面。ちなみにこの本筋に入る前の前段、ちょいと長すぎるんですが、まあ楽しいからよしとしましょう。


これはクリストファー・リイ。2007.12.20 thuerに紹介したハマー・プロの
「シャーロック・ホームズ バスカヴィル家の犬」“The Haund of the Baskervilles ”(1959年・英)ではヘンリー・バスカヴィルを演じていましたね。ここではシャーロック以上に怜悧な兄マイクロフト・ホームズを好演しています。



storyは監督であるビリー・ワイルダーとI.L.A.ダイアモンドによる脚本。さほどすぐれた脚本とも思えず、予算もほどほどといった印象なんですが・・・



結末の、そこはかとなく漂う哀愁は、少々のセンチメンタリズムを許せるひとなら一見の価値あり、でしょう。

私は愛すべきドクター・ワトスンの厚い友情が印象的でしたね




2008.02.04mon



2007.12.27 thursに「映画のなかの映画」画像として、「マトリックス・リローデッド」、“The Matrix Reloaded”(2003年・米)のなかのシーンをupしましたが、まあ、ちょいと魔が差して(笑)「マトリックス」三部作全部観ましたよ。なかなかおもしろい映画だとは思いましたが、これはHoffmannがあれこれ言わずとも、もっと熱心なファンがさまざまに語り、論じていることと思われます。ただ、愉しんで観たことは否定しませんが、第一作でかなり惹きつけられたものの、第二作、第三作ではその関心が持続しきれませんでしたね。



悪役(敵役と呼ぶべきか?)は魅力的に描かれていていいですね。



このひとは、ちょっとHoffmannさんに似てませんか?ヽ(^o^*

似てるって・・・メガネだけだろう?(^o^;



むしろこちらの方が似てますよっヾ(^∇^*


ええ〜? ど、どこが似てるの(・・;

動作が、Hoffmannさんが立ち上がるときの「よっこらしょ」とそっくりですよっヾ(^∇^*




2008.02.03 sun

Wagnerの歌劇「ローエングリン」、バイロイト音楽祭におけるヴェルナー・ヘルツォーク演出のDVDが出ましたね。収録は1990年。以前出ていたLDで観ており、また音だけならCDも手許にあるので、格別新しい発見もなく、とくに語ることはありません(ここ)。



カスパル・ダヴィッド・フリードリヒの絵を思わせるような舞台はなかなか美しいですね。ただ、演出はさほど大成功だったとも言えず、HoffmannもLD初見当時、ヘルツォークということで期待していたものの、意外と平凡だなと思った記憶があります。




ローエングリン登場の場面―実際の舞台はもっと美しいんじゃないでしょうか。このシーン、videoではとらえきれないような気がします。


Hoffmannなら、禁問のモチーフが鳴り響くところではエルザとオルトルートが目を合わせるようにしますけどね。




第三幕では雪が降っています。この場面、白鳥がゴットフリートに変身するところはなかなかのアイデア賞。



ローエングリンが去って、エルザとオルトルートは和解? よくわかりません(-_-;

ところで、騎士ローエングリンは第一幕では白鳥の引く小舟に乗って登場し、第三幕ではこの白鳥をエルザの弟ゴットフリートの姿に戻し、代わりに白鳩の引く小舟で去ってゆくのですね。かつてどこかの歌劇場での公演で、第三幕でローエングリンが乗らないうちに小船が動き出してしまい、途方に暮れた白鳥の騎士曰く、「次の便は何時ですか?」

もっとも近頃の演出ではト書きどおりに白鳥が現れると律儀だなあと感じられるくらいで、むしろ白鳥どころか小舟も出てこない方がふつうですね。手許にあるDVDを観てみると―



きらきら光る円盤とともに現れたり・・・


人垣の間から現れたり・・・



あげくの果ては、学校の教室の床下からせり上がってきたり・・・(・・;

「きらきら円盤」はバイロイトのゲッツ・フリードリヒ演出ですね

いちばん納得のいく演出だね

禁問のモチーフが鳴り響くところの演出など、まさに「律儀」じゃないですか(^^*

本来、演出とはそうしたことをする(させる)ものじゃないのか? ローエングリン役のペーター・ホフマンはじつに舞台栄えがするね。それに脇役もまずまず・・・エルザ役はあまりにもあんまりで問題外のそと(笑)

「人垣」はニコラウス・レンホフ演出ですね

人垣ができて、それが散らばるとそこに現れている・・・なんて幼稚な処理と思えるけど、これは登場するところをあえて見せない演出ということなのかなあ。兜は「律儀」というより、これがなかったらすぐには見分けがつかないよね。演奏はケント・ナガノの指揮がすばらしい

「学校」はペーター・コンヴィチュニーと・・・(^^;

このDVDはいつぞや取りあげたよね。なにせこのひとはWagner作品をまるで信用していないところから演出をはじめているからね、レンホフがまともに見えるくらいだよ。でも、今回結構おもしろがって観ていたことも告白せねばならんかな(苦笑)歌手・オーケストラは弱いけど(^^;




2008.02.02 sat

土曜ワイド劇場、略して「土ワイ」で、1977年から1985年まで全25作が制作・放送された江戸川乱歩シリーズについて―。



DVD BOXセット購入後、まだ観ていないものもいくつかあるんですが、これまで観た限りでは概して初期のものの方がおもしろいですね。監督は19作めまでが井上梅次監督、その後は村川透と貞永方久が各2作、長谷和夫、永野靖忠が各1作。脚本は宮川一郎ほか何人かが担当しています。まあ、ドラマとしてはどれもしょせん二流なんですが(笑)なかでもジェームス三木というひとの脚本は最低最悪。



ご存知のとおり、このTV番組は「○○の美女」という表題が付けられており、別名「美女シリーズ」とも呼ばれていますね。その表題、「氷柱の美女」、「死刑台の美女」、「宝石の美女」なんてのはいいとして「魅せられた美女」、「白い乳房の美女」、「浴室の美女」あたりとなるといささかどうかと・・・しかしなんといっても究極のネタ切れかと思わせるのは第12作、その名も
「エマニエルの美女」! これがジェームス三木の脚本によるものであるのはタマタマか・・・(笑)

「妖しい傷あとの美女」・・・っていうのは、すぐに原作の見当がつきましたよ(^^;


「ヤキモチ焼いてるの? お・ば・か・さ・ん」

Hoffmannさん、おモチが焼けましたよっヾ(・∇・*



天知茂さんはいいですね〜(^o^* ( ̄ー ̄*波越警部もいいゾ




2008.02.01 fri

吸血鬼とフランケンシュタイン(あるいは人造人間)をテーマとした、もしくはこれと関わりのある映画は、よほどのものでない限り観るようにはしているんですが―。



まあ、このへんはいいとしても・・・

たしかに人造人間を扱っていますね。それに、スラヴォイ・ジジェクの「否定的なもののもとへの滞留」(ちくま学芸文庫)でも言及されていたんですよね



こんなのまで手を出すこともなかったなあ・・・(-_-;(^o^;あらららら・・・「よほどのもの」?



これはすばらしいね(^^*

パウル・ヴェゲナー監督・主演の「ゴーレム」“Der Golem”(1920年独)ですね

これは名場面!

どことなく、Hoffmannさんと花ちゃんが向かい合っているようにも見えますね(^o^*

* * * * * * * * *

さて、本日は花ちゃんお迎え二周年の記念日です(^^)



う゛ぃーはいせんじぃー?(-_- )

てれーぜ・・・( ̄∇ ̄)

ああ、くらいねはりげんてれーぜ!( ̄o ̄*)

そそそ、それは前にもやりましたよ〜(^o^;