monologue 2008.06

2008.01 2008.02 2008.03 2008.04 2008.05
2007.01 2007.02 2007.03 2007.04 2007.05 2007.06 2007.07 2007.08 2007.09 2007.10 2007.11 2007.12
2006.01〜2006.03 2006.04〜2006.06 2006.07〜2006.09 2006.10〜2006.12
2005.01〜2005.03 2005.04〜2005.06 2005.07〜2005.09 2005.10〜2005.12
2004.12




2008.06.30 mon



映画のなかのカメラ画像。このカメラ、見たことがあるような・・・ちょっとVoigtlaenderみたいですが・・・

右側の女の子も見たことがありますね〜(^^;




2008.06.29 sun


いや、シェーンベルクもツェムリンスキーもたしかにこんな顔してるし、それぞれの作品にふさわしいデザインだとは思うんですけどね・・・やっぱりどこか病んだ時代の音楽という印象につながって、これはこれで妙な先入観を植え付けるのではないかと。たとえばクリムトだっていい絵なんですけど、マーラーをはじめとする世紀末音楽のジャケットとなるとやたらクリムトを引っぱり出してきてこれを飾るというのも、絵と音楽の双方に対して功罪相半ばするところがあるんじゃないでしょうか。

同時代性?(苦笑)そんな程度のことなら小学生でもわかるし、言える。Hoffmannはその先の話をしているんですよ。





2008.06.28 sat



スメタナの連作交響詩「我が祖国」のDVDです。演奏はラファエル・クーベリック指揮バイエルン放送交響楽団、1984年ヘラクレスザールにおけるlive収録。OrfeoからLP、CDで出ていたものと同一音源かもしれません。



「我が祖国」って、注学生の頃はじめて聴いて、当時は結構気に入って愛聴したもんですが、その後すっかりご無沙汰。シベリウスの「フィンランディア」あたりもそうなんですが、ここまで臆面もなく「祖国愛」みたいなものを高らかに歌いあげられると、聴いている方がちょっと恥ずかしいですね。とくに「本場物」とばかりにチェコのオーケストラが、「またか」といささかうんざりするほど続々とリリースしてくる録音なんて、遠慮申しあげたいところ。クーベリック晩年のチェコ・フィルとのlive録音も聴きましたが、そもそもチェコ・フィルは国際的な水準のオーケストラではなく、それでは本場物というだけでアピールすることになるのかと思うと、その録音の価値にも懐疑的になります。



ところが、このクーベリック率いるバイエルン放送交響楽団の演奏はすばらしい。



バイエルン放送交響楽団って、決してヴィルトゥオーソ的な世界の超一流オーケストラではないんですが、なにより音色と響きが魅力的です。それに加えて、クーベリックの指揮がきわめて高次元での知情意のバランスのとれたもの。昨日のベイヌムと同様、ここまで誠実で真摯な音楽造りの姿勢は、ほかの指揮者からはなかなか感じ取れないものです。



クーベリックを聴くと、これこそほんものの芸術家、と思えますね。

(おまけ)


点光源のボケにご注目。おもしろい形をしていますね。七角形のようでいて、よく見ると星型というか、金平糖のようでもあります。ここで某パチンコ台を思い出したひとは正常です。Hoffmannは戦後の某Zeissレンズの絞り羽根を思い出しちゃいました。




2008.06.27 fri



以前にも「好き」と言ったEduard van Beinum指揮London Philmarmonic Orchestraによるチャイコフスキーの幻想序曲「ロメオとジュリエット」です。カップリングはCarl Schuricht指揮Paris Conservatoire Orchestraによる「イタリア奇想曲」。根が真面目なもんで(笑)こういった効果造りに堕すことのない、誠実とも言える「渋い」演奏できくと、チャイコフスキーも悪くはないと思えます。



さて、これは英DECCAの廉価盤シリーズのひとつ“Ace of Clubs”の一枚です。英DECCAの廉価盤シリーズといえば、かつて中古店で見かけるのはもっぱら“Ace of Diamonds”ばかりでしたが、最近ではこの“Ace of Clubs”も結構目に付きますね。“Diamonds’の方はオリジナル音源がstereo録音であるのに対し、“Clubs”はmono録音ですね。比較的古い録音を含んだところでは、Deccaにはeclipseという廉価盤シリーズもあるんですが、こちらではmono音源は電気的に疑似stereo化されており、なんとも位相がおかしい。またこのあたりの録音は国内盤だとかなりこもり気味の音質なんですね。さほどオリジナル盤にこだわりのないHoffmannは、中古価格もわりあい手ごろなこの“Ace of Clubs”は、好きなシリーズなんですよ。





2008.06.26 thurs



Hoffmann家にはTVがないので、これまでDVDはPCで観てきたわけで、つまりDVDプレーヤーは持っておりません。ところがPC用にsRGB設定としたモニタだと暗部が暗すぎてつぶれ気味なんですね。画質そのものもいまひとつ。そこで、どうせ観やしないTV放送なんか受信できなくてもいいから、DVDを観るためのモニタとしての機能だけを持ったTVがあれば、DVDプレーヤーを買ってもいいと思っていたんですよ。やはり用途を考えるとあまり高価なものは避けたいし、あまり大型だと場所をとるから嫌。とりあえずshopに行って見てみると、デザインに関する限り、いやはやロクなものがありませんね。どれもこれもこんなの部屋に置きたくないよ、といったものばかりです。

・・・で、結局ポータブルのDVDプレーヤーを買ってきました。液晶7inchモデルです。ちょっとした操作でリージョンフリーで使えることは知っていたので、帰宅後さっそく・・・おお! Region1もダイジョーブ、RCEもモンダイなし、PAL盤もおけー。さすがに内蔵スピーカーは小型故、チャラチャラした音を出しますが、これは外部機器に接続も可能。画質はまずまず、字幕もちゃんと読めます。クローズドキャプションには非対応の模様(取説では言及されていない)で残念ですが、これは仕方がない。二層discで読み込みに失敗することもありましたが、何度かやっていたら読み込めたりと、このくらいの相性問題はやむを得んですな。

画面が小さいと迫力に欠ける、と言うひともいますが、なにせ7inchのポータブルですからそのへんは別なお山の話です。

むしろスプラッタものを観てもあまり怖くないのがいいかもですね〜(^o^;




2008.06.25 wed


左はArthur Conan Doyle、右はJ.Sheridan Le Fanuの短篇集。コナン・ドイルはともかく、レ・ファニュの方は、その静謐な雰囲気の小説に表紙のデザインが似合いませんなあ。




2008.06.24 tues


ロリン・マゼール指揮によるラヴェルです。左は1970年代初頭の、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団を振ったEMI録音。収録曲は「ボレロ」、「亡き王女のためのパヴァーヌ」、「道化師の朝の歌」、「ラ・ヴァルス」。右はそれより後、1984年頃のフランス国立管弦楽団とのCBS録音で、「ボレロ」、「ラ・ヴァルス」、「スペイン狂詩曲」、「道化師の朝の歌」。ジャケットのデザインはそれぞれに印象的。右は写真ではわかりにくいかもしれませんが、いかにもコンピュータ処理による点描画・・・というよりドット画。比較的初期のデジタル録音には、デジタルを印象付けるようなこんなジャケットが多かったんですよね。

演奏はニュー・フィルハーモニア管弦楽団との古い方が圧倒的におもしろい。「ボレロ」なんて、よくもまあこれだけひとつひとつのソロに入念な表情付けを施したものだと驚かされます。ダイナミクスやテンポも、そのコントラストは最大限に強調されており、EMIのややオフマイクの録音による響きと相俟って、ひじょうにユニークな効果を醸し出しています。それと比べれば、フランス国立管弦楽団との演奏は、マゼールとしてはオーケストラの持ち味を活かした自然体・・・といってもマゼールとしては、の話ですけどね。どちらかといえば十余年を経てのマゼールの成長ぶりなんでしょうけれど、やっぱりやるからには「テッテ的」にやったもののほ方がおもしろいことはたしかです。


最近気に入っている「ダフニスとクロエ」・・・ただし全曲ではなくて第二組曲。左はジャン=クロード・カザドシュ指揮リール・フィルハーモニー管弦楽団による1979年の録音。仏harmonia mundi盤で録音上質。右はポール・パレー指揮デトロイト交響楽団の、これは仏Philips盤なれど原盤はMercuryですね。録音はややマイク近めで、わずかにざらつく印象もあるんですが、それがまた独特の生々しさを感じさせてもいます。




2008.06.23 mon



Cristina Ortizのピアノ、Medici String Quartetによるフランクのピアノ五重奏曲です。



あああああ、これ、もうすぐ読み終わっちゃう・・・もったいない、ずっと読み続けていたい・・・

左の本は関係ないんじゃないですか〜(^o^;




2008.06.22 sun

医者からは安静を言い渡されていて、それでもじっとしていられない性分なんですが、さすがに降り続く雨に観念して一日じゅうごろごろ・・・けふはかなり積極的に「安静」を実践しまくりでしたよ。

なるほど、きみの言わんとする意味がだいたい見当がつきました。きみはこう言いたいのでしょう。
イシャはどこだ!ヾ(`∇´*

悪質な冗談はやめて下さい! ぼくは死ぬかもしれないのですよ!(-_-;

ふ、ふたりでなにやってるんですか〜(^o^;




2008.06.21 sat


おやすみになっている暇はありませんよ〜(^o^; 
はいはいΣ(・_・;



さて、次はどれを取りあげようかな・・・





2008.06.20 fri


シューマンの交響曲第4番なんてもはや通俗名曲もいいところですが、それでもたまーに聴きたくなります。discはいろいろあるんですが、お気に入りはこの2点。左の10inch盤はクリュイタンス指揮フランス国立放送局管弦楽団の演奏。右のCDは、これは以前にも取りあげた1841年の初稿版、ゲオルク・シュメーエ指揮ベルリン放送交響楽団による演奏です。




208.06.19 thurs


Bayreuthで1977〜78年に上演された歌劇「タンホイザー」、ゲッツ・フリードリヒ演出によるプロダクション、その1978年収録のDVDが発売になりました。かつてLDでも出ていたものですね。

映像によるBayreuthの全曲収録作品としては古い方に属し、LDで全作品(主要10作)が出たときも、これがいちばん初期の収録でしたね。ほかの作品がvideo調であるのに対し、これはmovie調。照明も映像収録のためのそれではなくて、実際の上演時のもののようで、暗部などややつぶれ気味。それでもこの映像、Hoffamnnは好きです。


指揮はコリン・ディヴィス。記憶ではかなりいい演奏だと思っていたんですが、いま聴くと、やや軟調でめりはりに乏しく、緊張感もいま一歩といった印象。ゲッツ・フリードリヒの演出は、当時は斬新なものだったのでしょうが、現在では安心して観ることのできる、言わばWagnerの音楽を信頼しているマトモな演出です。



John Neumeierのバレエはなかなかいいですね。官能の高まりの果てに死のにおいを漂わせるあたり、これまた正攻法といえましょうか。


タンホイザー役のスパス・ヴェンコフは、やや喉に力の入った古いタイプの歌唱ながら、なかなか堂々たるのもの。ヴェーヌスとエリーザベト二役のグィネス・ジョーンズは例によって高域が叫び声になりますが、力強さはヴェンコフ以上です。



このへんの渋い色合い、この時期の収録でかえってよかったのでは?


第二幕。ゲッツ・フリードリヒの演出意図がいろいろ目立ってくるところですね。ノルベルト・バラチュ率いる合唱団は見事。



カメラは前ボケ、後ろボケを効果的に利用しているというか、第一幕からそうだったんですけれど、左右よりも前後に被写体を入れて、鑑賞する側をドラマに導き入れようとしていますね。これはこれでいいカメラワークだと思います。



第二幕の幕切れは感動的です。ジョーンズはこのあたりの歌がいちばん声に合っているみたいですね。



第三幕。エリーザベトの演技はかなり細かく、Wagnerのト書きを追っているようです。



ヴォルフラムは若きベルント・ヴァイクル。友情に厚い愛すべき若者を演じて、その後の大成を予感させますね。


ヴェンコフの歌・演技が、これは必ずしも手放しで絶賛とはいかないんですが、それでもこの演出なら感動できます。



合唱団のすばらしさにはすでにふれましたが、演出意図としては、ここで巡礼たちの姿がほとんどシルエットになってしまっているのは惜しいですね。

いずれにしろ、LDで観た記憶とは、オーケストラ演奏でやや疑問が生じ、歌手は記憶どおりで、演出を含めた映像作品としては、「タンホイザー」のなかでは古い時期の収録ながらも、最良のdiscではないでしょうか。Hoffmannはいまのところ、「タンホイザー」ならこれがいちばん好きですね。




208.06.18 wed


ストラヴィンスキーのバレエ音楽「ペトルーシュカ」が聴きたくなると、まずいちばん取り出すことの多いのが左のブーレーズ指揮ニューヨーク・フィルハーモニック盤、次いでジャン=クロード・カザドシュ指揮リール国立管弦楽団のForlane盤かな。ブーレーズのは比較的貴重な正真正銘1911年版。1911年版と謳いながらじつはほとんど1947年版、という録音が多いんですよね。洗練という点では1947年版ですが、1911年版にはやや荒削りながら初心の泥臭さみたいなものがあってこれはこれで魅力的。右のカザドシュ盤は1947年版で1984年の録音。オーケストラもなかなか健闘していますね。この指揮者とオーケストラ、最近の、たとえばベルリオーズ「ファウストの劫罰」など聴くと、むしろ下手になっているような気がするんですが・・・。



これはTestamentから出たクレンペラー盤。Die Toteninselさんに教えていただいて購入したものですが、これだと「ペトルーシュカ」を聴くというよりクレンペラーを聴くという姿勢になりますね。

アンセルメやモントゥーの、まるで「奏けていない」オーケストラを聴くのもいまさら。ストラヴィンスキーの自演盤は取り立ててどうという演奏でもなし、バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルハーモニックは演奏・録音ともににぎやか、小澤征爾指揮ボストン交響楽団のRCA盤はピアノがマイケル・ティルソン・トーマスというのがおもしろいんですが、けふはもっと新しめの録音を聴くことにしましょう。


左のバーンスタイン指揮イスラエル・フィルの1984年の録音は、これはオーケストラが力不足。バーンスタインってトレーナー的な才覚のあるひとではないので、オーケストラが一流でないと、アンサンブルは意外と荒いままなんですね。それと比べれば中央のムーティ指揮フィラデルフィア管弦楽団は技術的には問題なし。ただしオーケストラの響きは魅力に欠けます。歯切れが良くてもってまわったようなところがないから、音色がつまらないとよけいに魅力に乏しくなります。右のデュトワ指揮ロンドン交響楽団の1977年の録音は、オーケストラに関してはまずまず。しかし指揮はあまりに外面的じゃないでしょうか。このレコードの魅力はジャケットのデザインですね(^o^;



結局たどりついたのは全曲ではなく組曲版による、しかも1969年録音のLPでした。ジュリーニ指揮シカゴ交響楽団の演奏です。

本日はひさびさのドールネタでしたなあ(^o^A;hahaha・・・




2008.06.17 tues



オッフェンバックの音楽を聴いて、その連想から―

奇書ですね(^^*それじゃ、私はゴーティエを読みますよ〜




2008.06.16 mon



このひとの名前、なまじ漢字をよく知っているひとほど読み方に迷うんですよね(^^*

ムカシ、学校の先生が見事に読み違えていたよ




2008.06.15 sun


私だってたまにはこんな本も読みます(笑)






2008.06.14 sat


誰だかが讃え、誰だかが恐れた、とか言って持ち上げるひとがいるもんですから、最近復刻されたCDは某shopに山積み状態のレジナルド・グッドール指揮によるWagner「トリスタンとイゾルデ」の、これはLPです。まあ、讃えたひとも恐れたひとも、Hoffmann的にはたいしたことはない指揮者なので(笑)どうでもいいんですが・・・。

グッドール指揮によるWagner作品全曲録音は、もっとも有名なのがEMIへの「ニーベルングの指輪」全曲録音ですね。旧The Sadler's Wells Opera(1974年にEnglesh National Operaに改称)を振った1973〜77年のlive録音。この劇場の慣例で、テキストは英訳版を使用していたため、国際的なマーケットに躍り出ることはなく、日本でも未発売。さらにウェールズ・ナショナル・オペラを指揮して1980〜81年にはこの「トリスタンとイゾルデ」をDeccaに、1984年には「パルジファル」をEMIに録音しており、この二つはドイツ語歌唱。

じつを言えばHoffmannもこれまでろくすっぽ聴いたことがないこの指揮者、ムカシからよく言われていたことには・・・曰く、ロンドンではWagner指揮者の第一人者とされているが、よく言えば穏健、悪く言えば微温的、曰く、クナッパーツブッシュに私淑したというだけにテンポは猛烈に遅く、しかし緊張感に欠け、そのWagner全曲録音も然り、さらに歌手陣は魅力に乏しい・・・といったところ。

さすがに英語歌唱の「ニーベルングの指輪」には食指が動かなかったんですが、「トリスタンとイゾルデ」はちょっと聴いてみたかったのと、どうせならLPで、と思っていたらたまたま状態の良い盤を最近入手できたんですね。聴いてみたところ、これ、決して超一流とは思わないんですが、なかなかいいんですよ。

某shopのサイトには大絶賛のレビューが掲載されていますね「・・・弛緩する部分がまったくない。深く呼吸し、大きくうねりながら、全曲が滔々と流れてゆく。そして各所のクライマックスの雄大で圧倒的なエネルギーは、信じられないほど・・・」って(・・;

いや、さすがに・・・(^o^A;そこまで言われるとこっちが恥ずかしくなるなあ(笑)もっとも、同じく遅いテンポということでは、バーンスタインの方が弛緩気味で、グッドールの方がまだしもかもしれんな。歌手は決して個性的な魅力で迫ってくるようなひとたちではないけれど、バーンスタイン盤やカルロス・クライバー盤にご出演の「国際的」歌手だって、それぞれの録音ではたいしていい歌にはなっていない・・・まあ、そんなことを言うと「知名度」というブランドに弱いひとたちには驚かれ、呆れられるだろうけどな

「有名人」に恐れ入ってしまうブランド志向のひとって多いですからね〜(^o^;




2008.06.13 fri


このCDは以前にupしましたっけ・・・ダリウス・ミヨーの弦楽四重奏曲とピアノ作品。


最近入手した交響曲全集とピアノ協奏曲全集。こういったCDは見つけたときに買っておかないと、なくなったらそれまでですからね。それにしてもcpoは注目に値するレーベルですね。




2008.06.12 thurs



サヴァリッシュという指揮者は日本にはなじみが深くて、もちろん充分高い評価を受けているとは思うんですが、どうもあまり人気がないんですね。おそらく、サヴァリッシュという指揮者には、その容貌にも、その音楽造りにも、大衆的な人気を集めるカリスマ性が欠けているためだと思われます(もちろんそのこと自体は欠点ではありませんよ)。



要所要所でアクセントを強調するメリハリ調に加えて、常にブラームス以降の音楽のものと思わせる管弦楽のバランス(言いたいこと、分かっていただけます?)は、あえて言えばこれがHoffmannの思う「ドイツ風」の音楽造りです(それ自体を褒めているわけではないよ)。



1960年代初頭のバイロイトにおけるWagnerも好きですが、歌手が万全とは言えず、Philips録音(原盤はETERNAか)のメンデルスゾーンの「エリヤ」こそがサヴァリッシュの最良の録音でしょうか。

まあ、別に人気が出なくってもいいんです、いやむしろこのままでいい。おかげでこんなにすばらしいレコードも、中古価格はそこそこのところで安定していますからね(笑)




2008.06.11 wed



これはヨッフム指揮シュターツカペレ・ドレスデンによるブルックナーの交響曲全集のLP。これ以前にDGGの全曲録音していて、これは再録音にあたるものですね。

ブルックナーの交曲は若い頃、長い間敬遠していたんですよ。ブルックナーというと、なんかもう、狂気じみたマニアが跳梁跋扈する世界で、近寄りたくはなかったんですね。

いつぞやある本で、これは評論屋なんかではなくて一般人というか、一愛好家なんですが、ヨッフムのブルックナー交響曲の再録音を聴いて「ドイツ魂がなくなってしまった」なんて言っておりましてね、以来安心してこのレコードを愛聴しているんですよ(笑)もっとも同じひとの発言中には、カール・シューリヒトのことを「ほとんど無名に近い指揮者」なんて件もあるんですけどね。マニアっちゅうもんの視野狭窄のいい見本ですな。


以前にも取りあげたことがあるんですが、ムーティがベルリン・フィルを振った、とくに第6番なんてこの指揮者の交響曲録音のなかでも最良の盤じゃないでしょうか。ちなみにHoffmannはブルックナーの交響曲では第6番がもっとも好きなんですよ。


ひさしぶりに取り出して聴いたサヴァリッシュのレコード。サヴァリッシュなら第6番よりも第9番の方がいいかな・・・。




第9番といえばベイヌム指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団のmono盤。Hoffmannはベイヌムが好きなんですが、「ベイヌム」と言うと、たいがい「(カール・)ベーム」と聞き間違えられます(笑)




2008.06.10 tues



“AMARCORD”「フェリーニのアマルコルド」(1974年伊・仏)です。さまざまなエピソードによって構成された、いわばフェリーニによる少年時代の回想録。憧れの女性も、やさしい母も、気のふれた伯父も、夜の港を通り過ぎてゆく豪華客船も、そしてファシズムまでもが思い出のなかでは甘美な像を結ぶ、それがノスタルジー・・・。

これまでにもフェリーニ映画はいくつか取りあげてきましたが、Hoffmannはフェリーニならこれがいちばん好きです。挿話が連結して大団円に至る、その展開を語ってみても仕方がないので、昨日と同様、画像のみとします。


















こうして、画像を選択して並べてみる、その構成をいろいろ考えるのもなかなか悩ましく、愉しいものです。

それにしても、これほどの名作でありながら、未だ国内盤DVDが出ないのはどうしたことか?




2008.06.09 mon

いまさらながらのお気楽路線、ここでちょっと仕切り直し。




この映画、観ちゃったんですよ。いや、もうまいりました(-_-*











“Underground”(1995年仏独洪)、監督Emil Kusturica。

はたしてどこまで理解できたのか、深いところまで感じ取ることができたものか、Hoffmannも自信がないんですが、間違いなく1990年代と限定せず、20世紀の偉大なる傑作でしょう。




2008.06.08 sun



本日の映画は“Taste of Fear”「恐怖」です。DVDケースには米題“Scream of Fear!”の表記あり。邦題に目をつぶってよその国のことは言えませんが、アメリカってえのもタイトルの付け方にセンスがありませんな。



Hammer Film1961年、マイケル・カレラス制作葬式・・・じゃなくて総指揮、制作・脚本ジミー・サングスター、監督はセス・ホルト。若手スーザン・ストラスバークをヒロインに、脇をクリストファー・リィやサイレント時代からのスターであるアン・トッドで固めたサスペンス・スリラーものです。


storyはわりあいよくあるパターン。下半身が不随で車椅子生活を余儀なくされているペニーは、離れて暮らしていた父の元へ。ところが父は出張とのことで不在、父の再婚相手であるジェーンに迎えられます。その夜、庭の離れで父の死体を発見するペニー。しかしジェーンや主治医ジェラールはペニーの幻覚だと取り合おうとません。父が死んだ場合、遺産はほとんどペニーのものとなり、ペニーが相続できない場合には後妻ジェーンのものとなる・・・ペニーは父が殺されたのではないかと、好意的な運転手ロバートともに屋敷内を調べはじめるのですが・・・って、チチだらけのあらすじですな(笑)



たしかによくあるstory展開、ちょっとヒッチコック風味でもあるんですが、ヒッチコックの軽妙に対してこちらは重厚、なかなかの傑作です。


よって、今回はいつものようなネタバレ全開モードは控えておきましょう。


モノクロ映像の画質はきわめて良好、またモノクロとしただけの説得力も大。



きょうは文句なしの名作ですね〜(・・;




2008.06.07 sat

5日連続となりますが、しつこく映画の話題です。これまでのところ、やっぱりHammerはひと味違うな・・・と、抜きんでた存在感を示していますが、はたして本日の映画や如何に―。



“Nosferatu a Venezia”、邦題はなぜかノスフェラトゥではなくて「バンパイア・イン・ベニス」、1988年イタリア映画。DVDは出ていないようで、VHSのtapeからキャプチャしたため、画質はよくありません。




storyは1980年代半ばのヴェニス、吸血鬼研究の権威カタラノ教授が、16世紀にトランシルバニアから当地に移住してきた名門カニンス家を訪れる。公爵夫人の娘ハリエッタに招かれたカタラノは、200年前に吸血鬼の毒牙にかかったと言い伝えられる先祖の亡骸が納められた棺を検分しながらも、厳重に施錠された棺の扉を開こうとはせず・・・期待を裏切られたハリエッタは、カタラノや司教らの制止を振り切って、霊界に彷徨う吸血鬼を呼び起こすべく降霊術を・・・その結果、ベニスで長い眠りについていた吸血鬼ノスフェラトゥが甦り・・・というもの。




Hoffmannの好きなクラウス・キンスキーが不死の生に倦み疲れて死を渇望している吸血鬼を演じています。

監督はアウグスト・カミニート、ただし当初はマウリツィオ・ルチーディというひとで、その後ころころ変わってカミニートのメガホンもどこまで・・・というのが内情だそうです。たしかに登場人物たちの扱いや展開は大雑把かつ中途半端で性急。加えて、ノスフェラトゥが死ぬためには清らかな処女に愛されなければならない、という設定で、こいつら(だれだ?)自らの脚本や演技に酔っているな、と思わされますね。



序盤は結構期待させられるし、色彩も独特。 雰囲気は結構いいんですけどね。


文学・映画でさんざん死の匂いが蔓延しているような先入観を植え付けられたヴェニスですが、ここでは可も不可もない扱いです。美しいといえば美しいし、退廃的といえば退廃的・・・でもさほど、と思うのはヴェニスという設定が活かされているとは言い難く、所詮便利な書き割りとしてしか扱われていないから。



ラストシーン、ノスフェラトゥが絶命したマリアを抱きかかえ、ヴェニスの街を彷徨うラストシーンがまるで活きていません。ここでのキンスキー、ヴェルナー・ヘルツォークの「ノスフェラトゥ」での怪優ぶりはカケラほども感じられず。


トレーラー暮らしをするジプシーの一団がノスフェラトゥを主人と仰ぐあたりはブラム・ストーカーの原作以来。一方で十字架をにらみつけて真っ赤に焼いてしまい、鏡にもふつうに映るといううパワー・アップぶりはユニークかも。これならギョーザも平気で食べられそうですな。

つまり、弱点といえば死ぬことができないという点だけ、ということを強調しているのでしょうね

だからって「処女の愛」なんてものを持ち出されてもなあ・・・愛による奇跡とか神秘なんて、まともにテーマとすればするほど安っぽくなるだけでいかんよ(^_^;

さらにヴァンゲリスの音楽についてひと言。ヴァンゲリスはいかにもけれん味たっぷりで、Hoffmannは好きではありません。いつぞやリリアーナ・カヴァーニの「フランチェスコ」を取りあげたときにも言ったんですが、「盛り上げるときは・・・」というより、「観客を感動させるときはこうやるんだぜ」とか、「しみじみさせるならこうだ」といったような主張ばかりが強すぎて、なんともいやらしい。スクリーンと一体になろうなんて考えはまるでないように聴こえるんですね。




2008.06.06 fri



さてさて、本日は露天風呂(?)のシーンで開始される映画―。


続いて湯上がりの化粧をしている婦人を獣人の影が襲って血しぶきドバッ、でタイトルは“The Manster”「双頭の殺人鬼」(1959年)。監督はジョージ・ブレイクストンという、日本で映画配給の仕事をしていたひと。このひとにユナイト日本支社が2.500万円出資して作らせたのが本作で、よく日米合作と言われていますが、レッキとした日本映画なのでございますよ。Region1の米盤。



中村哲扮するロバート・鈴木博士はマッドサイエンティスト。富士山の洞窟を利用した研究室で人間に突然変異を起こさせる薬の研究をしています。左は助手の鱈・・・じゃなくてタラ。


実験台となった、左は妻のエミコ、右は弟のケンジ。ふたりとも実験台となることを志願したのだ、とは博士の弁。博士はしきりに「ソーリーソーリー」と謝っていますが、台詞が英語のせいか、ちっとも申し訳なさそうじゃないんですな(笑)で、博士がこの弟を火口に放り込んで始末したところへ、アメリカ人の新聞記者のラリーが取材にやってきます。



これはおあつらえむきの実験台とばかりに、サントリーの角を飲ませるとラリーは「オエー、イッタイなんデスカ、このケッタイな飲み物ハ?」・・・とまでは言いませんが、顔をしかめて「これ、スコッチ?」と訊くのは、もちろんサントリーが不味かったわけでもなく、睡眠薬が入っていたんですな。で、眠り込んだところに薬を注射。


その後鈴木博士はこれぞ日本のビジネスマン、と言わんばかりにゲイシャガールをあげてラリーを酒池肉林の接待責め・・・というか、ゲイシャの出てくる箇所が少々くどいんですが・・・。


温泉旅行には助手のタラを同行させて、ラリーもご満悦。「今宵は炭坑節でフィーバーじゃ〜」(笑)


やがて薬の効果が現れてきて、左手が毛むくじゃらに。服を脱いでみれば肩に異変が・・・。



やがて眼が・・・



最後はこうなります。双頭ですね。そーとー安易な展開です。


ラリーは理性を失って花の大トーキョーを暴れ回り、なぜか女性ばかり襲って次々と惨殺。その合間には、こんないかにも日本を意識したシーンも少なからず・・・って、お経をあげているこの坊さんも「こんのやろ、無視しやがって(バキボキ、ギャ〜ッ)」と殺されちゃうんですけどね。



ケーサツ(なにもカタカナにしなくてもいいか)に追われて鈴木博士の研究所にたどり着いたラリーは(東京から富士山って近いんだな・笑)ハラキリを決意した(苦笑)鈴木博士も惨殺、逃げ回った末に身体がまっぷたつに分かれて、獣人側ラリーはタラと共に火口へ顛落、人間側ラリーは元の姿に戻って妻と抱き合う・・・という結末です。

しかし鈴木博士の研究ってのは、とりあえず実験で3体の怪物をつくっただけで、いったいどんな結果をめざしていたものやら。ラリーがおかしくなってきたときにも実験は順調みたいなこと言ってるし、ラリーはラリーで日本式の接待に首まで漬かって満更でもなさそうだし、どうも薬の作用で性格までが変わりつつあるような描写でもあるんですが、あまり同情を誘われない被害者ですね。

・・・と、ここまで読んでキワモノと思われた方も多いかもしれませんが、ゲイシャガールとハラキリはともかく、なかなかいい雰囲気を持った佳作です。画質が悪いのが残念。

「際物」には違いないですね〜(^o^;




2008.06.05 thurs

2008.05.31 satの最後にupしたのはこちらの映画―“When Worlds Collide”「地球最後の日」(1951年米)でした。Hoffmannが観たのはRegion1の米盤ですが、国内盤も出ていたかもしれません。



超の字が付くほど有名なメジャー級古典SF映画・・・と思っていたんですが、もうそろそろ忘れられつつあるのかも。ムカシはTVでもときどき放送していたんですけどね。


遊星の衝突による地球壊滅の危機を描いた映画でstoryは単純。科学者グループは地球を放棄し、ノアの方舟のようにロケットで別の惑星へ移住する事を決定、その建造が急ピッチで進められる。やがて、接近する遊星の影響から世界各地で地震や津波などの天変地異が続発し・・・



・・・絵ですね(^^;まあ、これはまだいい方(笑)


描かれているのはほとんどロケット製造過程。
富豪のわがままな老人とか、女の方がロケット搭乗のくじ引き(40人しか乗れない)で外れてしまう恋人同士とか、一応ドラマはあるんですが、地球規模の話の割にはチマチマした人間模様です。さらに1951年の制作であることから容易に想像が付くとおり、助かるのは白人(と動物)だけ。ま、アメリカ人なんざいい気なもんですな。



目指す惑星に到着。「おー、やっと着いたぞ」「ちょっとそのへん、見て回りましょうよ♪」「待て、大気をチェックしないと・・・」「ねばーまいん! どうせこれしか吸い込むものがないんだぜ」・・・って、そりゃそうなんですけどね(^_^;


新天地は銭湯ですか?(笑) いやいや、一応天体画家チェスリー・ボーンステルの作なんですよ。

このシーンに至って脱力してしまうひとも多いんじゃないですか?(^o^;

まあね(笑)ただ、個人的にはいまどきの精密なCGには別な意味での作り物めいた嘘臭さが感じられて、いっそここまでの安っぽい稚拙さというのは、満更嫌いではないなあ(^^*




ラストはどーんと「新しい世界がはじまった」・・・まあ、コドモの頃に観た記憶のある映画だったので、ちょっと懐かしくはありましたね(^^;




2008.06.04 wed


どうもキャプチャするとこんな画像にしかならないんですが・・・これはHammer Films制作“Captain Clegg”「幽霊島」(1962年英)。Hoffmannが所有しているDVDは2枚組4面(8作品収録)の“The Hammer Horror Series”、これには米題
の“Night Creatures”と表記。Region1。

あっさりネタバレしてしまうと、1792年、イギリスの寒村で馬に乗った骸骨の集団が現れるが、これは貧しい人々をブランディの密輸で助けようとする義侠心厚い医師による仕業。そこにコリエ大尉とともに国税局の役人がやってきて・・・というstory。




Peter Cushingです。やはりこのひとが登場すると映画が引き締まりますなあ。


出演はほかにOliver Reed、Yvonne Romain、Patrick Allenと役者もよく揃っていて・・・



やや地味ながら、Hammer最盛期の秀作です。



どんな役を演じても生彩あるCushing。


コリエ大尉の追及を受けるブリス医師。このあたり、Cushingの重厚にして軽妙な演技はさすがですね。

これが日本で出ていないなんて不思議ですね




2008.06.03 tues




“Midnite Movies Double Feature”シリーズから一本取りあげておきましょう。“Gorilla at Large”「ゴリラの復讐」(1954年米)、題名からしてあまり観たくない映画ですね(笑)Region1の米盤。



遊園地で殺人事件が・・・



見世物のゴリラによる犯行か、ぬいぐるみに入っていた人間による犯行なのか、といったミステリです。


若き日のAnne Bancroftがご出演。


まあ、安手のB級映画なんですが・・・とくにミステリや恐怖映画といった分野では、B級映画にもそれなりの存在価値があると思うHoffmannが「B級」と言うときは、必ずしも貶しているわけではないのです。その前提で、これはB級と呼ぶにもやや中途半端かな・・・。


遊園地やサーカス小屋を舞台にしたミステリ映画というのは意外と多いんですが、その設定がまるで活かされていないものも多く、この映画はその点ではまあまあ。



日本では劇場未公開ですが、オリジナルは赤と青のメガネで観る立体映画で、TVで一度放送されたことがあるそうです。HoffmannはそのTV放送は観ていないんですが・・・あまり残念でもない(笑)



この映画では本物のゴリラもぬいぐるみのゴリラも、見たところまるで区別が付かないんですよね(^o^;




2008.06.02 mon



こちらは最近入手したDVDの一部。同じメーカーから出ているシリーズでどれも2本立、なにしろ安い。安いことはいいことですなあ(笑)

これ、海外盤ですけれど、英語字幕はあるんですか?(^^;

たしかめてない( ̄- ̄)

Hoffmannさん、ヒアリングは・・・自信ありますか?

びた一文ないな( ̄- ̄)

それを補ってあまりある・・・「観たい」という好奇心?(^o^;

いや、「なんとかなるさ」という楽天主義だ( ̄_ ̄*



これは月光仮面ですねっヾ(^∇^*



このひとは名優! ちなみに息子は俳優としては凡人。才能ある父親と同じ職業に就き、時代や運もあって父親以上に活躍の場を与えられながら、その才能を受け継ぐことのなかった不肖の息子っていうのは映画俳優のみならず、音楽家にもいますね、そんなひと(笑)




2008.06.01 sun



これは最近手元に届いた本。



例によって図版を1点upしておきましょう。

パイプがお似合いですね〜(^o^*