monologue 2011.12

2011.01 2011.02 2011.03 2011.04 2011.05 2011.06 2011.07 2011.08 2011.09 2011.10 2011.11
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2008.01
2008.02 2008.03 2008.04 2008.05 2008.06 2008.07 2008.08 2008.09 2008.10 2008.11 2008.12
2007.01 2007.02 2007.03 2007.04 2007.05 2007.06 2007.07 2007.08 2007.09 2007.10 2007.11 2007.12
2006.01〜2006.03 2006.04〜2006.06 2006.07〜2006.09 2006.10〜2006.12
2005.01〜2005.03 2005.04〜2005.06 2005.07〜2005.09 2005.10〜2005.12
2004.12




2011.12.31 sat

昨日「今年最後のdisc買い」なんて言ったのに、ちょいと以前に注文していたCDとBlu-rayを、最後の最後に宅配業者さんが持ってきてくれました。年中無休でご苦労様です。



CDはジャン=クロード・マルゴワール指揮王室大厩舎・王宮付楽団によるモーツァルトのダ・ポンテ三部作「フィガロの結婚」、「ドン・ジョヴァンニ」、「コシ・ファン・トゥッテ」のセット。1996年の収録。

到着後、「フィガロの結婚」を聴きました。オーケストラはなかなか表現意欲に満ちた演奏を繰りひろげており、あくまで美しい響きを保ちながらも、要所要所の金管及び打楽器のアクセントは強め。歌手に関しては、ほとんど類例がないほどに、細やかなニュアンスを大切にした歌唱で、ルーチンワークとはまったく無縁と聴こえます。ちょっとしたパッセージにこめられた意図に耳を傾けていると、これはじつに新鮮でおもしろい。メジャーな歌劇場で国際的に名の売れた大歌手が歌っているdiscからは到底聴くことができそうにもない、知的かつ丁寧な歌唱。

Blu-rayはプーランクの歌劇「カルメル会修道女の対話」、ケント・ナガノ指揮バイエルン国立歌劇場、2010年3月のlive収録、演出はディミトリ・チェルニャコフ。

同作品はDVD、Blu-rayが計4種手許にあり、またケント・ナガノは1990年にもリヨン・オペラで録音したCDもありましたね。このdiscはそれなりに準備してから観賞してみたいと思います。遠回りの極意ですよ(笑)

それではみなさん、よいお年を(^^)/ 
ズ、ズイブンあっさりしてますね(^o^;

よいおとしをっヾ(^∇^*)ヽ(^o^*)よいお年を〜




2011.12.30 fri

今年最後のdisc買い。どれも発売(国内に入荷)されたばかりのもの。



独Orfeoから出たR.シュトラウスの歌劇「ナクソス島のアリアドネ」はカール・ベーム指揮ウィーン国立歌劇場、1976年11月20日のlive録音。歌手はクンツ、ベリー、バルツァ、キング、ヤノヴィッツ、グルベロヴァーと豪華。R.シュトラウスのオペラはさほど好きでもないんですが、さすがにベームの指揮は見事なもので、豪華なキャストと相俟って魅力充分(あまり好きでない歌手も混じっておるが)。個人的にはR.シュトラウスのオペラなら、ベーム、カイルベルト、サヴァリッシュによるOrfeoのlive録音だけ聴いておけばとりあえず充分かと思っています。そのあたりは歌手もよく揃っているんですよ。

Altusから出た2点はいずれもウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のlive録音で、ジュリーニ指揮がベートーヴェンの交響曲第3番と第4番、1994年5月17日、ムジークフェラインザール。サヴァリッシュ指揮の方はモーツァルトの交響曲第39番とブルックナーの交響曲第9番、1983年8月10日、ザルツブルク祝祭大劇場。

ジュリーニはDGGへのウィーン・フィルとの録音ではやや腰の弱い印象があったんですが、ここではかなり重厚系。「英雄」はロスアンゼルス・フィルとのDGG録音がありますが、このオーケストラの監督に就任して日が浅い時期であったためか、またテンポが遅いためでしょうか、ところどころ手探り状態のように聴こえるんですね。ジュリーニとロス・フィルのレコーディングはブラームスの2番、ベートーヴェンの5番、シューマンの3番が頂点。このdiscはジュリーニとウィーン・フィルとの録音では最上ランク。

サヴァリッシュによるブルックナーの9番は、独Orfeoにバイエルン放送交響楽団との録音があって、これがHoffmannのお気に入りなんですが、このウィーン・フィルとの演奏もいいですね。ジュリーニ盤と続けて聴くと、ホールの違いがおもしろい。

ドビュッシーの歌劇「ペレアスとメリザンド」は英Chandosから出た、English National Operaによる英語歌唱版。まあ、「ペレアスとメリザンド」はコンプリートすることと決めているので入手しました(もっとも韓国語版だったらさすがに買わないゾ・笑)。やはり英語訳詞は違和感があります。ヴェルディだってWagnerだって英語ではちょいと困るのは当然、いわんやドビュッシーにおいておや。オーケストラは明晰系で、曖昧さを排してやや太めの線で描いた印象、ニュアンスは豊か。指揮はマーク・エルダー。歌手の名前なんてろくすっぽ確かめもせず聴きはじめたんですが、ジュヌヴィエーヴの声に「おや」と思ったら、セイラ・ウォーカーでした。うまいなー。最近の録音ではなくて、1981年11月28日のlive収録。




2011.12.29 thurs



「ベルリン音楽異聞」明石征紀著(みすず書房)。腰巻に「逸話から浮かび上がるドイツ現代史の襞」とありますが、著者がそのような意図で書いたかどうかはわからないんですけどね、たしかに音楽や映画について語っていて、ふつうに知られている現代史では埋もれてしまっている、ちょっとした真相(深層)を垣間見せてくれます。ただし読み物としては軽量級。



DVDの棚の上及び手前、映画関係の本が積みあげてあるその山のなかから、同じ著者による「フリッツ・ラング または伯林=聖林」(アルファベータ)がありました。でもHoffmannはハリウッドに渡ってからのラング作品にはやや関心が薄いので、途中までしか読んでません。




2011.12.28 wed



「ハウリング」The Howling(1981年・米)なんか観ちゃったので、人狼関係本を引っぱりだして拾い読み。左は篠田知和基の「人狼変身譚 西欧の民話と文学から」(大修館書店)。右はセイバイン・ベアリング=グールドによる古典的名著の翻訳、「人狼伝説 変身と人食いの迷信について」ウェルズ恵子、清水千香子訳(人文書院)。



最近入手したのがこちら―「狼憑きと魔女 17世紀フランスの悪魔学論争」ジャン・ド・ニノー著、池上俊一監修、富樫瓔子訳(工作舎)。ジャン・ド・ニノーは1588年頃フランスに生まれた、どうやら法学士にして医学博士だった(らしい)ひと。本書は1615年に刊行された奇書「妖術師の狼憑き、変身、脱魂について」の翻訳にいくつかの解説を付したもの。こんな本を翻訳して発売する出版社も偉いが、売れないんだろうな、消費税3%表示だ。もっともHoffmannの場合、売れそうもない本ばかり買っているから、めずらしいことではない(笑)



ベイリング=グールド(とHoffmannは表記する習慣)の本は翻訳が出る前から読んでいました。1865年刊行の初版本ではなくてずっと後の新しい版ですけどね。“The book of Were-Wolves”、表紙はただ真っ黒なだけなので、口絵をupしときます。



まあ、どうということもない(笑)




2011.12.27 tues



これは以前にもupしたことのあるマルグリット・ユルスナールの自伝、三部作のうち第一部、第二部のドイツ語版。第三部は入手し損ねていました。



今年の6月と11月に日本語訳が出ていたので入手。第三部は2012年刊行予定とのこと。全部揃ってから読みはじめようかと思っていたんですが、まあ第一部と第二部はドイツ語版で、ところどころわからないながらも読んでいるからと思って、ちょっとだけ・・・ああああ、読みはじめたら止まらんわ♪




2011.12.26 mon



冬の寒い夜には怪談ばなしがいいですなあ。“Irish Tales of Terror”なのでアイリッシュ・ウィスキーといっしょに記念撮影♪ちなみにスコッチの場合は“Whisky”、アイリッシュなら“Whiskey”と表記するなんてこたあ知らなくても、飲めば酔っぱらいます(^^*





2011.12.25 sun



昨年からエスピーオーが“ホラーマニアックス・シリーズ”と称して、継続的にホラー映画のDVDをリリースしていますね。海外盤で入手済みのものもあったんですが、とりあえず次々と購入しちゃいまして、ところがひとつだけ入手していなかったのが、ジョー・ダンテ監督の「ハウリング」The Howling(1981年・米)です。

言わずと知れた、特殊メイクで世をうならせた狼男もの(女もいるけど)ですね。これは海外盤も持っていなくて、それでも買わずにいたのはあまり興味がなかったため。ま、1点だけ未入手っちゅうのも気になるので、某shopでポイント使って買っちゃいました。

しかしまあなんですな、やっぱりこれ、変身シーンだけの映画ですね。特殊効果も当時は斬新だったんでしょうが、それを除けばなんの新味も工夫もない凡作です。伝染性は吸血鬼やゾンビのそれだし、狼人間を苦悩する哀れな存在として描くのも、ユニヴァーサル映画の昔からの常套手段。人間社会の片隅に潜むminorityという扱いは手塚治虫こそ先駆、この映画の製作時期なら吸血鬼ものでもやってまんがな。それでもおもしろけりゃいいんだけどさ、とりあえず最後まで観ましたが退屈でした。終盤は度し難いsentimentalism。ロン・チェイニィ・Jrのように、やたらクヨクヨ悩んでいる方がまだしも。叫び声をあげて泣くなんざむしろ滑稽だよ。

ちなみにエスピーオーのシリーズ、定番ともいうべき古典から支離滅裂なstoryのルチオ・フルチ作品も含めて、どれも愉しめるんですけどね、この「ハウリング」以外でもうひとつ、ツマンネーのが「恐怖のいけにえ」The Unseen(1980年・米)。ただしHoffmannはこの映画の主演バーバラ・バックが大嫌いなので、そこんとこ、割り引いて聞いてちょんまげ。

昨日とはうってかわってキビシイですね〜(^o^A;




2011.12.24 sat



そのロバート・ロドリゲス監督の三部作、「エル・マリアッチ」El Mariachi(1992年・米)、「デスペラード」Desperado(1995年・米)、「レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード」Once upon a Time Mexico(2003年・墨・米)を観ましたよ。

この監督さんは、「グラインドハウス」Grindhouse(2007年・米)すなわち「プラネット・テラー」Planet Terror(2007年・米)を観て知ったんですけどね、そのあまりのおもしろさにこの三作にも期待してまとめて入手しちゃったんですよ。

三部作といっても厳密にstoryがつながっているわけではなくて、第一作では脱獄囚の復讐に巻き込まれたマリアッチ(流しの歌手)を描き、第二作ではギターケースに銃器を詰めて、マリアッチの恋人の仇討ちを、第三作ではクーデター計画を画策する、妻と娘を殺した仇敵を倒すまでを描いています。



つまりこれはアクション映画。しかも低予算。でもね、これがおもしろいのなんのって。やたらカッコいいシーンが目に付くんですが、そのカッコよさといのが、ほとんど荒唐無稽でばかばかしいくらい。助っ人たちのギターケースは、これはイギリス情報部のQが造ったんですか?(笑)ユーモアもにじませつつ、短いショットの連続でstoryはテンポよく展開してゆく、でもこれ、低予算を逆手にとっての力業なんですね。なんかもう、マイナス要素がこの監督の手にかかると、すべてプラスになっちゃうみたいで、たいへんいい意味での職人ですね。



ハリウッドあたりで莫大な金かけて退屈な映画を撮っている才能のない映画監督は裸足で逃げなさい。entertainmentの作法っちゅうもんがわからないひとはロドリゲスに教えてもらえばいいんです。

Hoffmannさんがアクション映画を大絶賛とは・・・(^o^;意外ですね〜

なお、DVDに特典として収録されているロドリゲス監督の銃撃シーンの解説や特殊効果活用術、料理教室(!)も必見。



画像はすべて「レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード」Once upon a Time Mexico(2003年・墨・米)から。




2011.12.23 fri



某shopに行ったらクーベリックが9つのオーケストラを」振り分けたベートーヴェン交響曲全集がCDになって出ていました。

我が家にあるアナログ盤で何曲か聴いたんですが、この全集、全9曲を異なったオーケストラで聴くことができるというのは、おもしろいセットではあるんですけどね。統一感なんてどうでもいいんですが、ちょいと気になる点もあります。たとえばこの全集では基本的にヴァイオリンは両翼配置、ところがボストン交響楽団との第5番だけが違う。これ、オーケストラがあくまで頑なに指示に従わなかったんでしょうか。7番はウィーン・フィルの演奏なんですが、この曲にはバイエルン放送交響楽団との別録音があって、そちらの方が気迫で勝る(とくに終楽章)。パリ管弦楽団との6番もおもしろいんですけどね、この曲なら若き日のロイヤル・フィルとのEMI録音がある。そちらのほうがオーケストラが断然上手いうえに、録音もすぐれています。DGGって録音があまりよくないんですね、とくにクーベリックの録音はやや硬い。さらにクーベリックのベートーヴェンなら、いまとなってはlive録音がCDで出ている曲もありますよね。

ちなみに今回CD化された全集セットには、7番のバイエルン放送交響楽団との録音も収録されているんですね。う〜ん、わかってるねえ(笑)この別録音が収録されていることで、この全集の価値はヒトケタ上がったと思いますよ。


たしかアバドにも、4つのオーケストラを振り分けたブラームス交響曲全集のレコードがありましたよね

ああ、あれは以前、わりあい詳しく取りあげたことがあったよね(いつだったっけ?)。続けて聴くと録音の傾向がそれぞれかなり異なっているのが気になるんだよね




これも自宅にあったLPレコード。英Chandos初期に出た、アテナ・アンサンブルのドビュッシー室内楽曲集。フルート、ヴィオラ、ハープのためのソナタ、フルートのためのシランクス、クラリネットとピアノのための第一ラプソディと小品、ヴァイオリン・ソナタ、チェロ・ソナタを収録。じつはこれがHoffmannのドビュッシー室内楽作品開眼のレコード。intimateなアンサンブルが、いま聴いてもいいですね。



これは出稼ぎ先でも聴きたくなって、CDも入手しました。右はその際たまたま見つけた、同じくアテナ・アンサンブルによるミヨーの管楽器のための室内楽作品集。木管五重奏曲「ルネ王の暖炉」、コレットによる組曲ほか。





2011,12,22 thurs



自宅で聴いたレコード―モーツァルトの序曲集、ハンス・フォンク指揮シュターツカペレ・ドレスデンの演奏。ハンス・フォンクはオランダ出身、2004年に筋萎縮性側索硬化症で惜しくも亡くなられた指揮者ですね。強烈な主張はないものの、地味ながら真面目で堅実な演奏です。



CDではベートーヴェンのピアノ協奏曲の伴奏指揮しか持っていなかったので、shopで探してお写真の2点を入手しました。いずれもブラームス、左は2003年録音、オランダ放送交響楽団との交響曲第2番と悲劇的序曲。右は“The Final Sessions”とあって、大学祝典序曲、アルト・ラプソディ、ハイドン変奏曲。オーケストラは同じ、同胞層合唱団、アルトはイヴォンヌ・ネフ(ナエフ?)。

渋いな〜。でもモーツァルトと同様、堅実といっても堅苦しいわけではなくて、旋律をしなやかに歌わせて、暖色系、軟調傾向の厚みのある響きが印象的。アタックがソフトなので、メリハリなんてものとは無縁。それでも表情がフラットにならないのは、全曲を見通す設計が巧みだから。歌わせると言っても、歌いすぎないから構築性を損なうこともないんですね。いやあ、聴く側を熱狂させる演奏ばかりがいいってもんじゃありませんなあ。これでもうすこしスケール大きく構えていたら・・・とは思うんですが、それはこの指揮者の求めているところではないのでしょう。




2011.12.21 wed



今日は優美が我が家へ来て九周年の記念日だよ♪

おめでとうございますっヾ(^∇^*

ありがとうございます〜(^^*





2011,12.20 tues

ちょいと急用で帝都へ出かけていました。



年寄りにゃあ、長旅はこたえるわい

おじーちゃん、おかえりなさいっヾ(^∇^*




2011.12.11 sun



映画を観ながら・・・

美醜はだれが決めるのか

「死を思え」

エロスとタナトス

人間の尊厳とはなにか

隠された欲望・良識の名を借りた偽善

抑圧と宗教

光あるところに影(闇)あり


・・・というようなことを考えています。





2011.12.10 sat



「デモンズ2」Demoni 2:L'Incubo Ritoruna(1986年・伊)です。偉大な映画監督マリオ・バーヴァの不肖の息子ランベルト・バーヴァの駄作。以前取りあげた前作「デモンズ」Demoni(1985年・伊)は、ほとんど残虐シーンだけとはいえ、映画のスクリーンからデモンズが飛び出してきて閉鎖された映画館での攻防というアイデアはいいなと思ったんですが、今回はTVから飛び出してくる、舞台は高層マンションと、あれはただの思いつきに過ぎなかったとゲロ吐いてしまったようなもんです。もっともこの映画、劇場公開はされずTV、videoが出たのみということは、はからずも映画の内容に即した結果になっていますけどね。前作はそれでもロック・ミュージックにのせて繰り広げられる惨劇を観ていてそれなりの爽快感も覚えたんですが、ここではそれも控えめ。駄作の二番煎じですから駄・駄作です。

なお、「デモンズ3」、「デモンズ4」、さらには「新デモンズ」、「デモンズ'95」という映画がありますが、あれは勝手な邦題。シリーズはこの2作だけですよ。

「デモンズ'95」Dellamorte Dellamore(1994年・伊)は以前取りあげましたよね(^^*ミケーレ・ソアヴィ監督の傑作♪



これでもか!・・・ってな見せ方。この作品のすべてをあらわしています。



制作はダリオ・アルジェント。前作では長女フィオーレが出演していましたが、こちらではまだ幼さの残る次女アーシアがご出演。




2011.12.09 fri

Hoffmannは子どものころ「子どもらしさがない」とさんざん言われ、青年期には「若さがない」と、そして近頃は「いい歳をして子どもっぽい」と言われます。いったいどんな人生なんだ?




2011.12.08 thurs

どこかの会社でエラーイひとが、若い社員に対して「おい、オマエ、○○なんじゃねえか? ××するんじゃねえそ」、対する若い社員、「はい、そうです」あるいは「いいえ、そんなことはありません」・・・どちらの言葉遣いが上品で、本来社会人にふさわしいと思いますか? Hoffmannの職場でも、だいたいこんな感じで、地位が高くなればなるほど、「オマエ」が「テメエ」に、「××するんじゃ・・・」が「××してやがるんじゃ・・・」になるといった変化が見られます。

人事を握っている立場のひとになると、定年と言われる年齢を迎えても、なかなかその地位を退かない。これは当人にとってその役職が「必要」だからであって、他のひとにとって必要だからではない。周囲のひとたちにとってみれば、その「必要」はむしろ害しか及ぼさないんですけどね。


なお、若い社員が礼儀正しく振る舞うのは、相手の人間性に対してではなく、相手の身分に対してなのですが、そのエラーイひとも、退職後に(のこのこもとの職場を訪れて・笑)そのことに気が付けばまだしも、多くの場合はいつまでたっても気が付かない。




2011.12.07 wed



上2枚はmonologue 2011.07.26 tuesでも取りあげたシューマンのチェロ協奏曲のヴァイオリン協奏曲版CD。右はクレーメル、小澤征爾指揮ボストン交響楽団によるショスタコーヴィチ編曲版。左はフィリップ・グラファンのヴァイオリン、ポッペン指揮ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団(長い名前だな)による演奏で、こちらはシューマン編曲版。

ここにまた加わったdiscはウルフ・ヴァリーンのヴァイオリン、フランク・ベーアマン(ベールマン?)指揮ローベルト・シューマン・フィルハーモニーの演奏によるシューマンのヴァイオリンとオーケストラのための作品全集。収録されているのはヴァイオリン協奏曲とチェロ協奏曲の作曲者によるヴァイオリン協奏曲編曲版、それに幻想曲Op.131。BISから出たSACD Hybrid盤。

ヴァリーンというヴァイオリニストはレーガーのヴァイオリン・ソナタdiscなどをお持ちですが、現代的な知性派でありながら、そこはかとなく漂うロマンティシズムが個性的です。一方この指揮者とオーケストラでは、cpoからシューマンの交響曲全集やレズニチェクの交響曲、ニコライのオペラなどのすてきなdiscが出ていますよね。ここでも演奏は優秀です

チェロ協奏曲の編曲版の方が音楽的にはいいんだろうけど、ヴァイオリン協奏曲も捨てがたいんだな。第2楽章なんて、まるで展開することもなく、ただひたすらにフラフラと旋律が紡がれてゆくばかりで・・・サドの小説にも通じるような「退屈」がタマらんのよ(笑)




2011.12.06 tues



19世紀末のパリに起源を持つ恐怖劇、グラン=ギニョルといえば、フランソワ・リヴィエール、ガブリエル・ヴィトコップの共著(梁木靖弘訳)による「グラン=ギニョル 恐怖の劇場」(未來社)という本が出ておりまして、参考にしていたんですが、先日その代表作を収録した本が出ましたね。「グラン=ギニョル傑作選 ベル・エポックの恐怖演劇」真野倫平編・訳(水声社)です。

もちろん、我が国にも「東海道四谷怪談」を筆頭に様々な恐怖演劇(の歴史)があり、近松だって親近性を感じさせる。20世紀に至っての映画作品にも当然大きな影響を与えているわけですが・・・



たとえばジョン・ディクスン・カーの怪奇味のあるミステリだって、やはりその影響下にあるんじゃないでしょうか。お写真はカーの出世作「夜歩く」の原型となった中篇、その名も「グラン・ギニョール」Grand Guignolを収録した作品集です。

そういえば、「夜歩く」の舞台もパリでしたね

ただの異国趣味じゃないってことなんだよ




2011.12.05 mon

エルキュール・ポアロといえば、映画のなかでやたら「フランス人」と言われて、そのたびに「ベルギー」だ、「ブリュッセルだ」と言い返していますね。ベルギー、ブリュッセルといえば思い出すのはこちら―



ポール・デルヴォーです。

このひとは鉄道マニアの草分けですね〜(^o^*









いつ観てもデルヴォーはいいですなあ( ̄- ̄*

♪アワボー、イアボー、ハラエー、イダシーヾ(^∇^*

# モトネタがわかるひとはいるかな?




2011.12.04 sun

昨日の「ナイル殺人事件」では、事件が起こってしまえば後は船のなかでの出来事ですから、効果を狙ったエジプト・ロケの映像は、概ね冒頭でたっぷり見せているわけです。



こちらはエジプト・ロケを敢行したために予算がなくなっちゃった映画、ルチオ・フルチ監督の「マンハッタンベイビー」Manhattan Baby(1982年・伊)です。



考古学者のハッカー教授がエジプトのピラミッドを調査中、娘のスージーは盲目の老婆から眼を象ったメダリオンを手渡され、ニューヨークに戻った一家の周囲で奇妙な事件が続発する・・・といったstory。まあ、オカルト映画なんですが、ルチオ・フルチらしく、支離滅裂とはよく言われるところ。それでもここでのフルチはゾンビ映画におけるような人体破壊ぶりは控えめに、これがミステリ・タッチの展開にはふさわしく、雰囲気はそんなに悪くはありません。



映画に出てきたカメラ画像。左はNikonで右はPolaroid。1982年なんてそんなに昔のことじゃないのになあ・・・。





2011.12.03 sat



「ナイル殺人事件」Death on the Nile(1978年・英)です。監督はジョン・ギラーミン。アガサ・クリスティの小説が原作、ピーター・ユスティノフをポアロ役に据え、デヴィッド・ニーヴン、ベティ・デイヴィス、ミア・ファロー、ジェーン・バーキンほか、国際級の大スターを揃えたミステリ映画です。音楽はニーノ・ロータ。

イギリス映画となると、さすがに娯楽大作といっても、ハリウッド映画みたいにこれ見よがしに金かけているぞと感じさせるような嫌味さはなくて、ところどころユーモアをにじませる軽妙感もあり、愉しめる映画となっています。この映画を観てから原作の小説もちょいと読み返してみたんですけどね、この映画、シドニー・ルメット監督の「オリエント急行殺人事件」Murder on the Orient Express(1974年・英)みたいに、原作の細部をほとんどはしょってしまっているような物足りなさはありません。いや、省略された人物とかあるんですけどね、こちらでは省略されて当然と思える。だからというわけじゃないけれど、クリスティの原作そのものはたいしたことはない。この小説からinspireされた坂口安吾のアレの方が、やっぱり小説としてははるかによくできていると思えるんですね。

私はここでも映画は原作に及ばないな、と思うんですね。クリスティって、女性の登場人物に対して容赦がないじゃありませんか。女性らしく、同性の醜さをよくわかっていて、その醜さを描くのに悪意さえ感じとれるほどだと思うんですよ。ところが映画だと、そこまでは描かれていないんですね

逆に言うと、男性作家というのは、どこか女性を理想化しているようなところがあるね

たとえばドロシー・L・セイヤーズなら男性を理想化して、女性の登場人物のひとりに自分を投影しているようなところがありますよね。ところがクリスティは理想化した他人や自分を描くよりも、他人事を悪意をもって描写するんですね。セイヤーズも、クリスティも、それぞれに女性的だなあと思うんですけどね(^^;



今回観る前に、この映画は並み居る大スターたちの演技を観るべき映画かな、と思っていたんですが、その意味では意外とまとまりがよくて、その点でも各自めいめい勝手に振る舞っている「オリエント急行殺人事件」とは大違い。とくにデヴィッド・ニーヴンあたりの抑えめの演技は、かえってさすがの大物と感じさせます。さらに、決して出しゃばっているわけでもないのに、ベティ・デイヴィスの存在感は圧倒的。




2011.12.02 fri



トマス・ド・クインシーは「深き淵よりの嘆息」。右はこれまで何度か話題にのぼったこともある、フリッツ・ライバーの「闇の聖母」。こないだ、アルジェントの「サスペリア」なんぞひさしぶりに観たもんでね♪

フリッツ・ライバーはお好きですか?

うんにゃ、いいのはこの小説だけだな(^^;





2011.12.01 thurs



最近読んだ本です。リチャード・ドーキンスはこれしか読んでいません。