030 ワーグナー 楽劇「神々の黄昏」 ※ 所有しているdiscを録音年順に記載します。




 ”Goetterdaemmerung” ※ 新規入手discとコメントは随時追記します。



Artur Bodanzky, Orchestra and Chorus of the Metropolitan Opera
Lawrence, Melchior, Schorr, Hofmann, Habich
New York, January 11, 1936
WHL24(CD), Sony Classical 88765427172 (25CD)


Karl Elmendolff, Chor und Orchester der Bayreuther Festspiele
Svanholm, Fuchs, Koch, Dalberg
Bayreuth, 21.Juli 1942
PREISER 90164(CD)


Erich Kleiber, Teatro Colon, Buenos Aires
Varnay, Svanholm, Janssen, List, Destal
Buenos Aires, 02.09.1947
Gebhardt JGCD0046-3(CD)


Hans Knappertsbusch, Chor und Orchester der Bayreuther Festspiele
Varnay, Aldenhoff, Uhde, Hoengen, Pflanzl, Weber
Bayreuth, 4 August 1951
TESTAMENT SBTLP6175(LP), TESTAMENT SBT4175(CD), GM1.0067(CD)


 その存在は古くから知られていたDECCAによる正規録音です。いろいろ複雑な事情があってお蔵入りしていた録音とされており、Culshawは上層部から、ヴォークリンデを歌ったSchwarzkopfから発売の許可が下りない、夫がEMIのプロデューサーであるWalter Leggeであったためだとの説明を受けていたと書いています。これには異論もあって、いや、そもそもDECCAが売れやしないと考えて発売したくなかったのだろう、Culshawを納得させるのに契約問題ということにしたのだ、とする説もあり、また、じつはlive録音を好まないCulshawが、自分で”Ring”全曲録音を行いたかったので、LeggeやDECCA上層部のせいにして自ら封印したのだ、とする説もあります。なんだかねー、いろいろ思惑が渦巻いているようで、Knappertsbuschがレコーディングなんてものに興味を示さなかったのも、無理ありませんな。

 DECCAのSoltiによる”Ring”全曲録音は当初Knappertsbuschの指揮が予定されていたところ、あまりに録音に非協力的だというので、CulshawがSoltiに交代させたもので、これを惜しむ人は多いんですが、私はむしろKnappertsbuschではなくてヨカッタと思っています。もしもKnappertsbuschで録音が強行されていたら、きっと、まるで覇気のない、あるいは意図的にやる気のなさそうな演奏になっていたのではないかと予想されますのでね。


Joseph Keilberth, Orchester der Bayreuther Festspiele
Moedl, Windgassen, Greindl, Hotter
Bayreuth, 14.8.1955
SBT4 1433(CD)

 ”Die Walkuere”の項に書いたとおり、同年のKeilberthによる”Ring”、第2キャストによるstereo録音。第2キャストの録音は残念ながら”Die Walkuere”と”Goetterdaemerung”のみ。Moedlブリュンヒルデが最大の違い。私はVarnayはもちろんですが、Moedlも好きなんですよ。”Das Rheingold”と”Siegfried”の録音が残っていないのなら仕方がありませんが、せめてこの2作、LPでも出してもらえませんかね。


Hans Knappertsbusch, Chor und Orchester der Bayerischen Staatsoper
Aldenhoff, Uhde, Frick, Kraus, Nilsson
Muenchen, 1.September 1955
MEL425(LP), ORFEO C 356 944 L(CD)

 Knappertsbusch、Nilssonともにこれが最高というわけではありませんが、貴重な記録には違いありません。とくにNilsson1950年代のブリュンヒルデですからね。Aldenhoffも好調、Windgassenには及ばぬまでも、なかなか強力な歌手であったことが分かります。


Oivin Fjelstad, The Oslo Philharmonic Orchestra
Flagstad, Svanholm
Norway, 1956
London XLLA48(LP)


 米LONDON盤だが英プレス。

 “Goetterdammerung”世界初の全曲盤。もとはノルウェー国立放送局によるラジオ放送用のlive録音。John Culshawによれば、Deccaが自社にFlagstadを迎えるために、この録音のレコード化を強く望んでいた彼女の希望を容れ、ノルウェー放送局からこのtapeを買い入れて、若干の追加・差替録音を行って(この際のオーケストラはノルウェー国立放送管弦楽団)完成させたもの。その結果、めでたくFlagstadはSoltiによる“Das Rheingold”でフリッカを歌ったのは周知のとおり。


Fritz Stiedry, Orchestra and Chorus of the Metropolitan Opera House
W.Windgassen, H.Uhde, K.Boehme, L.Davidson, M.Harshaw, M.Schech, J.Madeira
New York, 2.3.1957
Walhall WLCD 0366(CD)

 なかなか見事な演奏です。


James Levine, Chor und Orchester der Bayreuther Festspiele
Staged by Alfred Kirchner
Schmidt, Struckmann, Halfvarson, Wlaschiha, Polaski, Schwanewilms, Schwarz
Bayreuth, 18-30 June 1997
DG 00440 073 4340(DVD)


 A.Kirchner演出によるBayreuth公演から、なぜか「神々の黄昏」のみリリースされたDVDです。演出の善し悪しは別にして、舞台美術に関しては、かなり低予算だったようですね。主役級の歌手が弱いのがいかんともしがたいところ。


Cornelius Meister, Chor & Orchester der Bayreuther Festspiele
Staged by Valentin Schwarz
C.Hilley, M.Kupfer-Radecky, O.Sigurdarson, A.Dohmen, I.Theorin, E.Teige
Bayreuth, 05.08.2022
DG 00440 073 6404(BD)

 演出は度しがたいほど幼稚な思いつきを羅列しただけ。音楽面でも、指揮者は驚くべき無能ぶりをさらしています。視聴した甲斐があったと思えたのは、最後の盛大なブーイングのみ(笑)なんでもかんでも、「わかったふり」だけしているsnobばかりじゃないんですね。





(抜粋盤など)


Wilhelm Furtwaengler, London Philharmonic Orchestra and Chorus of the Royal Opera House, Covent Garden
K.Flagstad, L.Merchior, L.Weber, H.Janssen, K.Thorborg
London, 1.June 1937
EKLIPSE EKR62(CD)

 抜粋盤。7.June 1938の公演の一部も収録。CD2枚組。


Dimitri Mitropoulos, New york Philharmonic Orchestra
A.VArnay, R.Vinay, L.Vichegonov, C.Harvuot, L.Amara
New York, October 30.1955
Archipel ARPCD0468(CD)


 第三幕。


Georg Solti, Orchestra of the Royal Opera House
B.Nilsson, W.Windgassen, G.Frick, M.Collier, T.Stewart,
Royal Albert Hall, 6 September 1963
Testament SBT1506(CD)


 第三幕。



(Hoffmann)