090 ヴェルディ レクイエム




 録音年順、ただし同じ指揮者のものは最初に出て来たところで続けて並べます。まずはLP篇―

ヨーゼフ・カイルベルト指揮 シュトゥットガルト放送交響楽団 カールスルーエ国立劇場合唱団
マルガレーテ・テッシェマッヒャー(ソプラノ)
ルイゼ・ヴィラー(メゾソプラノ)
ヘルゲ・ロスヴェンゲ(テノール)
ゲオルク・ハン(バス)
Oktober, 1938 or 8. November 1938
Discophilia DUS-18/19(2LP)


 録音年は、DiscphiliaのLPには"Oktober, 1938"とあり、同じ録音と思われるPRESERのCDには"8. November 1938"とある。いずれが正しきや不明。

 録音は古いが、聴きやすい音質。重厚にして折り目正しく、ドイツ的な構築性が印象的だが、息の長い旋律の歌わせ方も上手い。


ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン楽友協会合唱団
ヒルデ・ツァデク(ソプラノ)
マルガレーテ・クローゼ(メゾ・ソプラノ)
ヘルゲ・ロスヴェンゲ(テノール)
ボリス・クリストフ(バス)
ザルツブルク音楽祭、1949.9.14 live(1949.8.14.との資料あり)mono
伊Cetra LO524(2)(2LP)


 1949年のlive録音にしては聴きやすい音質。さほど演出臭はなくてカラヤンなら下記も含めたその後の再録音よりも、これをとりたい。


ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン国立歌劇場合唱連盟
ソフィア国立歌劇場合唱団(合唱指揮:ヴァルター・ハーゲン=グロル)
アンナ・トモワ=シントウ(ソプラノ)
アグネス・バルツァ(メッゾ・ソプラノ)
ホセ・カレーラス(テノール)
ジョゼ・ヴァン・ダム(バス)
ウィーン、ムジークフェラインザール、1984.6.
DG 415 091-1(2LP)


 響きが痩せて貧血気味? もっともそのおかげでかつてのようなレガートでボケボケの演奏になっていない。


ヴィクトル・デ・サバタ指揮 ミラノ・スカラ座管弦楽団 同合唱団
レナータ・テバルディ(ソプラノ)
ネル・ランキン(メゾ・ソプラノ)
ジャチント・プランデッリ(テノール)
ニコラ・ロッシ・レメーニ(バス)
27.1.1951 live
伊FONIT CETRA DOC32(2LP)


 下記正規録音の4年前のlive。音質は同程度。サバタ好調。


ヴィクトル・デ・サバタ指揮 ミラノ・スカラ座管弦楽団 同合唱団
(ヴィットーレ・ヴェネツィアーニ合唱指揮)
エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ)
オラリア・ドミンゲス(メゾ・ソプラノ)
ジュゼッペ・ディ・ステーファノ(テノール)
チェーザレ・シエピ(バス)
ミラノ、1954.6.18-22,25-27. mono
英Columbia 33CX1195, 33CX1196(2LPバラ)
東独ETERNA 820 438/439(2LP)


 英Columbia盤はグルーヴガード第2版。フラット盤だとEQカーヴがColumbiaらしいが、これはRIAA。東独ETERNA盤(V字)もRIAA。

 フルトヴェングラーのような劇的な音楽造りとトスカニーニのようなフォルムの整いが両立。サバタはこの録音のときかなり体調が悪かったらしいが、オーケストラ・合唱ともに熱演。


フェレンツ・フリッチャイ指揮ベルリンRIAS交響楽団
ベルリン聖ヘトヴィヒ大聖堂聖歌隊 RIAS室内合唱団
マリア・シュターダー(ソプラノ)
マリアンナ・ラデフ(メゾ・ソプラノ)
ヘルムート・クレプス(テノール)
キム・ボルイ(バス)
1953.
DG 18155LPM, 18156LPM(2LPバラ)


 熱気は伝わってくるが、アンサンブルが荒い。ドイツ語訛りの合唱団。


グイド・カンテルリ指揮 ボストン交響楽団 ニュー・イングランド音楽大学合唱団
エルヴァ・ネリ(ソプラノ)
クララマエ・ターナー(アルト)
ユージン・コンリー(テノール)
ニコラ・モスコーナ(バス)
1954.12.17. live
The Bruno Walter Society IGI-340(2LP)


 ジャケットにもレーベルにもボストン交響楽団の表記はない。ヴェルディの「テ・デウム」が併録されており、レーベルには"Te Deum from Four Sacred Pieces / NYPSO and Westminster Choir / 1. April 1956"とある。たしか1970年代に国内盤も出ていた。

 音質は良くないが、トスカニーニよりもアクセントが強くて、しかし四角四面にならないロマン主義的な演奏。早世したのはいかにも残念。


パウル・ヴァン・ケンペン指揮 ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団 同合唱団
グレ・ブロウェンスティーン(ソプラノ)
マリア・フォン・イロスファイ(アルト)
ペートル・ムンテアヌー(テノール)
オスカル・チェルヴェンカ(バス)
ローマ、アルジェンティーナ劇場、1955.4.30-5.7.
蘭PHILIPS A00284/285L(2LP)


 意外にも落ち着いた演奏。抑制気味ということではなく、沈思するかのような祈りの音楽になっている。美しい。


トゥリオ・セラフィン指揮 ローマ歌劇場管弦楽団、合唱団(合唱指揮:ジュゼッペ・コンカ)
シャケー・ヴァルテニシアン(ソプラノ)
フィオレンツァ・コッソット(メゾ・ソプラノ)
エウジェニオ・フェルナンディ(テノール)
ボリス・クリストフ(バス)
ローマ歌劇場、17-29, VIII. & 4, X. 1959
仏Pathe Marconi(EMI) 2C181-01461/2(2LP)


 手堅く、上手くまとめられている。セラフィンが振っていることによる先入観もあるかも知れないが、歌手は歌いやすそう。


フリッツ・ライナー指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ウィーン楽友協会合唱団
レオンティン・プライス(ソプラノ)
ロザリンド・エリアス(メッゾ・ソプラノ)
ユッシ・ビョルリンク(テノール)
ジョルジョ・トッツィ(バス)
ウィーン、1960.5 & 6.
英DECCA GOS617-8(2LP)


 蘭プレス。"Ace of Diamonds"シリーズ。

 ライナーは決して即物的ではないが、引き締まったアスリートのような推進力を感じさせ、そこにウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の音色が乗る。録音も鮮明。


イーゴリ・マルケヴィチ指揮 ソビエト国立交響楽団 ソビエト国立アカデミー合唱団
ガリーナ・ヴィシネフスカヤ(ソプラノ)
ニーナ・イサコワ(メゾ・ソプラノ)
ウラジーミル・イワノフスキー(テノール)
イワン・ペトロフ(バス)
モスクワ、1960.(1961.11.との資料あり)
仏PHILIPS C.38-39(2LP)


 仏PHILIPSの"Realites"シリーズ。ジャケットには"Enregistre a moscou fin novembre 1960"との記載あり。

 ソヴィエトのオーケストラというと重戦車のような・・・と形容されることが多いが、重さはあるものの、鈍くならないところがこの指揮者らしい。クールに燃えているといった演奏。見事。


カルロ・マリア・ジュリーニ指揮 フィルハーモニア管弦楽団
フィルハーモニア合唱団(合唱指揮:ヴィルヘルム・ピッツ)
エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ)
クリスタ・ルートヴィヒ(メゾ・ソプラノ)
ニコライ・ゲッダ(テノール)
ニコライ・ギャウロフ(バス)
ロンドン、キングズウェイ・ホール、1963.9.16-21,23-27.
英HIS MASTER'S VOICE SAN133-4(2LP)
英EMI SLS909(2LP)
独Electrola 153 10 0029 3(2LP)
仏Pathe Marconi(EMI) 2C167-00029130(2LP)


 私の好きなレコードなので複数組持っている。どの盤で聴いてもいい。歌手はおそらく録音時にはジュリーニよりも格上の立場であったと思われるが、ジュリーニはそれぞれの個性を尊重しつつ、上手くまとめている。作品が指揮者の真面目な音楽造りにふさわしいのも幸いしたのでは。


カルロ・マリア・ジュリーニ指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
エルンスト・ゼンフ合唱団
シャロン・スウィート(ソプラノ)
フローレンス・クィヴァー(アルト)
ヴィンソン・コール(テノール)
サイモン・エステス(バス)
イエス・キリスト教会、ベルリン、1989.4.4.
DG 423 674-1(2LP)


 さすがに1963年録音とくらべれば歌手が小粒になる。ジュリーニにしてはベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の重厚感のある響きが膨らまない。余分なものをそぎ落としてソリッドになったとも言えるが、それにしては緊張感が後退。やはり衰えか。


サー・ジョン・バルビローリ指揮 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 同合唱団
モンセラート・カバリエ(ソプラノ)
フィオレンツァ・コッソット(メゾ・ソプラノ)
ジョン・ヴィッカーズ(テノール)
ルッジェーロ・ライモンディ(バス)
1969.
独Electrola 1C157-02 036/37(2LP)


 バルビローリらしい、やさしい演奏。遅めのテンポでじっくり、人肌感覚。カバリエ、コッソットら歌手も同様のコンセプトながら、ソロ第一声のジョン・ヴィッカーズの声が台無しにしている。最初のわずかなフレーズでも、高低で均質を保てない。


レナード・バーンスタイン指揮 ロンドン交響楽団 同合唱団
マーティナ・アーロヨ(ソプラノ)
ジョゼフィン・ヴィージー(メゾ・ソプラノ)
プラシド・ドミンゴ(テノール)
ルッジェーロ・ライモンディ(バス)
ロンドン、アルバート・ホール、1970.2.23,24,26.
英CBS S77231(2LP)


 歌手は若々しくて見事。オーケストラはやや線が細くて、高域寄りのバランスで若干ガチャつく。合唱も荒れ気味。1970年2月25日、ロンドン、セント・ポール大聖堂でlive収録された映像も出ていたが、このレコードはその前後に行われたセッションによるもの。


リッカルド・ムーティ指揮 フィルハーモニア管弦楽団 アンブロジアン・シンガーズ
レナータ・スコット(ソプラノ)
アグネス・バルツァ(メゾ・ソプラノ)
ヴェリアーノ・ルケッティ(テノール)
エフゲニー・ネステレンコ(バス)
ロンドン、キングズウェイ・ホール、1979.6.
英EMI SLS5185(2LP)


 さすがにムーティの指揮は若々しい。録音は若干彫りが浅めか。SQエンコード盤ではない模様。


リッカルド・ムーティ指揮 ミラノ・スカラ座管弦楽団 同合唱団
シェリル・ステューダー(ソプラノ)
ドローラ・ザージック(メゾ・ソプラノ)
ルチアーノ・パヴァロッティ(テノール)
サミュエル・レイミー(バス)
ミラノ、スカラ座、1987.6.26, 29.
独Electriola EX165 7 49390 1(2LP)
EMI 7 49390 2 (2CD)


 DMM盤。

 録音のせいか、ムーティにしてはややコンパクトにまとまった印象。オーケストラの音色は魅力に乏しい。私がパヴァロッティという歌手になんの思い入れもないことをことわったうえでコメントすると、レクイエムにふさわしい歌唱とは到底思えない。この歌いぶりなら、いっそ内容のない歌を歌っていた方が似合うのではないか。もっとも、「レクイエム」の歌詞にどれほどの内容があるのか、という気もするが(笑)


 以下、CD篇―

ヨーゼフ・カイルベルト指揮 シュトゥットガルト放送交響楽団 カールスルーエ国立劇場合唱団
マルガレーテ・テッシェマッヒャー(ソプラノ)
ルイゼ・ヴィラー(メゾソプラノ)
ヘルゲ・ロスヴェンゲ(テノール)
ゲオルク・ハン(バス)
Oktober, 1938 or 8. November 1938
PREISER RECORDS 90068(2CD)


 DiscphiliaのLPと同じ録音と思われる。このCDには以下の併録あり―

Verdi:Arien und Szenen aus "Aida"
Margarete Teschmacher(Soprano)
Friedel Beckmann(Mezzo-Soprano)
Helge Rosvaenge(Tenor)

 音質はCDの方がやや鮮明か。ただし録音年は"8. November 1938"とあるが、DiscphiliaのLPには"Oktober, 1938"とあり、いずれが正しきや不明。


カール・シューリヒト指揮 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
アムステルダム・トーンクンスト合唱団
イナ・アヴェス(ソプラノ)
ローレ・フィッシャー(アルト)
ルイス・ファン・トゥルダー(テノール)
ヘルマン・シャイ(バス)
アムステルダム、1939.11.2. live
archiphon ARC-3.2/3(2CD)


 以下の併録あり―

Bruckner Symphony No.9 Feierich, miserioso、Scherzo, trio
Orchester des Reichssenders Berlin, live Berlin 1937

 すなわちベルリン帝国放送管弦楽団とのブルックナーの交響曲第9番から第1楽章と第2楽章の、1937年live演奏。中途半端だなあ。

 音質は劣悪ながら、多少想像で補うとかなりの名演かと思われる。シューリヒトにしては遅めのテンポで、"Dies irae"でも荒れ狂ったりはしない。ケンペンもそうだったが、シューリヒトも交響曲とレクイエムでは志向する音楽造りが変わる?


ブルーノ・ワルター指揮 メトロポリタン歌劇場管弦楽団 同合唱団
ジンカ・ミラノフ(ソプラノ:レクィエムとキリエ/怒りの日)
ハイディ・クロール(ソプラノ:オッフェルトリウム以降)
ロザリンド・エリアス(アルト)
カルロ・ベルゴンツィ(テノール)
ジョルジョ・トッツィ(バス)
ニューヨーク、メトロポリタン歌劇場、1959.3.29. live mono
キングインターナショナル EPITA 030/2(3CD)


 アメリカの聴衆を意識したのか、ことさらに劇的にやった? 合唱団は雑ではないか。


レイフ・セーゲルスタム指揮 ウィーン放送交響楽団 ウィーン放送合唱団
ユリア・ヴァラディ(ソプラノ)
アレクサンドリナ・ミルチェヴァ(メゾ・ソプラノ)
アルベルト・クピード(テノール)
ニコラ・ギュゼレフ(バス)
オーストリア、Stiftskirche Herzogenburg、1980.10.3.
ORFEO C210232(2CD)


 セーゲルスタム、カンブルラン、ギーレンには1970年代から注目していたのが私の自慢(笑)そのセーゲルスタムの指揮は明快系。ときどき、はっとさせるようなこともするものの、基本的に小細工を弄するではなく、作品のとらえ方に疑問を感じさせることもない。意外と各オーケストラの音色を尊重しているようなところがある。作品によってはもう少し味が濃くてもいいかなと思うが、このヴェルディは高度な次元での自然体。


リッカルド・ムーティ指揮 バイエルン放送交響楽団 バイエルン放送合唱団
ジェシー・ノーマン(ソプラノ)
アグネス・バルツァ(メゾ・ソプラノ)
ホセ・カレーラス(テノール)
エフゲニー・ネステレンコ(バス)
ミュンヘン、ヘルクレスザール、1981.10.8,9.
BR KLASSIK 900199(2CD)


 このCDの発売はシカゴ交響楽団との2009年録音のCDよりも後の最新盤なれど、1981年のlive録音なので1979年のフィルハーモニア管弦楽団とのセッション録音の2年後、スカラ座との1987年録音の6年前ということになる。

 ムーティの若々しく引き締まって緊張感のある指揮に、ヨーロッパのオーケストラらしい弦の響きと重量感が乗る。録音も良質で、ムーティの録音のなかでは最高の出来か。


リッカルド・ムーティ指揮 ミラノ・スカラ座管弦楽団 同合唱団
シェリル・ステューダー(ソプラノ)
ドローラ・ザージック(メゾ・ソプラノ)
ルチアーノ・パヴァロッティ(テノール)
サミュエル・レイミー(バス)
ミラノ、スカラ座、1987.6.26, 29.
独Electriola EX165 7 49390 1(2LP)
EMI 7 49390 2 (2CD)


 LPで持っているものと同じ。


リッカルド・ムーティ指揮 シカゴ交響楽団 同合唱団
バルバラ・フリットリ(ソプラノ)
オリガ・ボロディナ(メゾ・ソプラノ)
マリオ・ゼッフィリ(テノール)
イリダール・アブドラザーコフ(バス)
シカゴ、シンフォニーセンター、オーケストラ・ホール、2009.1.15,16,17.
CSO-RESOUND CSOR901 1008(2CD)


 シカゴ交響楽団の威力はさすが。たいへんな迫力。ムーティは以前と比べてアンサンブルにあまり心を砕くことがなくなったようにも思える(荒くなった、というほどでもない)が、相手とするオーケストラは超一流でもあり、さほどの問題もなし。かえって窮屈さがなくなった?


セルジュ・チェリビダッケ指揮 ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団 同合唱団
エレーナ・フィリポワ(ソプラノ)
ラインヒルト・ルンケル(アルト)
ペーター・ドヴォルスキー(テノール)
クルト・リドル(バス)
ガスタイク、1993.11.21,24,27,30.
EMI 50999 085617 2 5(11CD)


 悠然たるテンポで幻想的といいたいくらいソフトにはじまり、ことさらにドラマティックにはならない(なりすぎない)。宗教音楽というよりもコンサート用の音楽。美しい。


シルヴァン・カンブルラン指揮 南西ドイツ放送交響楽団 オイロパ・コール・アカデミー
アナ・マリア・マルティネス(ソプラノ)
イヴォンヌ・ナエフ(メゾ・ソプラノ)
マリウス・ブレンチウ(テノール)
ジョルジォ・スーリアン(バス)
バーデン=バーデン祝祭劇場、2008.5.11. live
Haenssler 93.249(2SACD)


 併録はハイドンの交響曲第26番「ラメンタツィオーネ」(2005.5.21.収録)とモーツアルトのキリエ ニ短調 KV.341(2007.11.5.収録)の2曲。グレゴリオ聖歌(の引用)とミサの断章を置くあたり、ユニークな発想。こうしたところも、カンブルランらしい。

 これも美しい。決して軽薄な意味で言うのではないが、「おしゃれ」な演奏。現代感覚のひとつの頂点か。


(Hoffmann)