169 マーラー雑感 disc覚書 今回方々の棚からマーラーのdiscを取り出してきたところ、所有していることをすっかり忘れていたものが少なからず出てきました。記憶力には自信がありまして、むかーし買ったレコードはよく覚えているんですよ。でも、最近買ったCDなんかはすぐ忘れちゃう(笑)そこで、この機会に、バーンスタイン、バルビローリ、クレンペラー、ワルターによる、一般に知られている正規録音以外に発掘されたlive録音などのdiscを整理しておきます。もちろん、私が所有しているものの覚書なので、これで全部ということではありません。なお、一部カップリング曲を省略しています。 Leonard Bernstein レナード・バーンスタインの正規録音全集盤(DG、CBS)、DVD(DG)以外の単独録音を整理しておきます― マーラー:交響曲第1番 モンテカルロ国立歌劇場管弦楽団 モナコ大公宮殿前庭での1962年8月11日liveのmono録音。Altus ALT510 (2CD) マーラー:交響曲第2番 フランス国立放送管弦楽団、同合唱団、ベルト・モンマール(ソプラノ)、オラリア・ドミンゲス(アルト)、パリ、シャンゼリゼ劇場での1958年11月13日liveのmono録音。Altus ALT510 (2CD) マーラー:交響曲第2番 フランス国立放送管弦楽団、同合唱団、ベルト・モンマール(ソプラノ)、オラリア・ドミンゲス(アルト)、1958年11月20日。シャンゼリゼ劇場でのlive、mono録音。radio france FRF002 (2CD) マーラー:交響曲第2番 クリーヴランド管弦楽団、同合唱団、ローナ・ヘイウッド(ソプラノ)、クリスタ・ルートヴィヒ(アルト)、海賊盤。表記はないが、1970年7月9日ブロッサム音楽祭における演奏の記録とされている。First Classics FC-101-2 (2CD) 1970年7月9日ブロッサム音楽祭liveという情報が正しければ、これがバーンスタインのクリーヴランド・デビュー。この年ジョージ・セルは5月に来日したが、帰国後入院。末期癌(多発性骨髄腫)で、6月には心臓発作を起こし、すべての予定をキャンセル(バーンスタインが代役だったのかどうかは不明)。バーンスタインは病院に行ったが、面会できず。7月30日に逝去している。 マーラー:交響曲第4番 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、アラン・ベルギウス(ボーイ・ソプラノ) 海賊盤。表記はないが、1984年2月12日のlive録音とされている。First Classics FC-108 (CD) マーラー:交響曲第5番 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 海賊盤。表記はないが、1987年9月10日、ロンドンのプロムスでのlive録音とされている。First Classics FC-119 (CD) マーラー:交響曲第8番 ニューヨーク・フィルハーモニック 1965年12月9日のliveのmono録音。MEMORIES MR2643 (CD) マーラー:交響曲第9番 ボストン交響楽団 海賊盤。表記はないが、1979年7月29日のlive録音とされている。First Classics FC-109-110 (2CD) マーラー:交響曲第9番 イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団 1985年8月25日、Tel-Avivでのlive録音。helicon classics 02-9656 (2CD) 同年9月の伝説的な来日公演の直前のlive録音。 マーラー:交響曲交響曲第2番 第5楽章 イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団 米Columbia MS7953 (LP) "HATIKAVA ON MT. SCOPUS"、1967年7月にイスラエルのスコープス山で行われたコンサートのlive。ヘブライ語歌唱。 マーラー:交響曲交響曲第8番 第1部 ニューヨーク・フィルハーモニック 歌手は省略、米Columbia L2S 1008 (2LP) "First Performance Lincoln Center for the Performance Arts Philmarmonic Hall" 1962年フィルハーモニック・ホール杮落とし公演のlive。 上記イスラエル、スコープス山での演奏。第2番第5楽章のクライマックスなんですが、後ろにアクビをしている人が映っていますね(笑) Sir John Barbirolli サー・ジョン・バルビローリの指揮。正規録音はPYEに第1番、EMIに第5番、第6番、第9番があるので、それ以外のもの― マーラー:交響曲第1番 ニューヨーク・フィルハーモニック、1959.1.10 live MEMORIES MR2456/2460 (5CD) マーラー:交響曲第1番 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、1960.5.24 live MEMORIES MR2456/2460 (5CD)、The Barbirolli Society SJB1982 (CD) mono 「プラハの春」音楽祭のlive。The Barbirolli Society盤にはバルビローリ:エリザベス組曲を併録。 マーラー:交響曲第1番 ハレ管弦楽団、1957.6.11&12 Dutton CDSJB1015 (CD) stereo Duttonから出ていたTheb Barbirolli Society盤。ただしこのマーラーはPYE録音のもの。たしか発売時、originalのstereoでの発売はこれが初めてとされていたが、そうだったかな? パーセル~バルビローリ編曲:Suite for Strings,Wiidwind & Horns、1969.5.27 liveを併録。 マーラー:交響曲第2番 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ジャネット・ベイカー(アルト)、マリア・シュターダー(ソプラノ)、1965.6.3 live Testament SBT1320 (2CD) mono、MEMORIES MR2456/2460 (5CD) mono マーラー:交響曲第3番 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ルクレティア・ウェスト(アルト)、聖ヘトヴィヒ教会女声合唱団 同児童合唱団、1969.3.8 live(stereo) Testament SBT13450 (2CD) mono バルビローリ:エリザベス組曲1964.1.16 live(mono)を併録。 マーラー:交響曲第3番 ハレ管弦楽団、同女声合唱団、マンチェスター・グラマー・スクール少年合唱団、ケルスティン・マイヤー(コントラルト)、1969.5.3 BBC Music BBCL4004-7 (2CD) stereo すばらしい演奏。 マーラー:交響曲第4番 BBC交響楽団、ヘザー・ハーパー(ソプラノ)、1967.1.3 live BBC Music BBCL4014-2 (CD) stereo プラハのスメタナ・ホールでのlive。ベルリオーズ:「海賊」序曲を併録。 マーラー:交響曲第6番 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、1966,1,13 live Testament SBT1342 (CD) mono マーラー:交響曲第6番 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団、1967.8.16 live Testament SBT1451 (CD) stereo マーラー:交響曲第7番 BBCノーザン交響楽団、ハレ管弦楽団(合同)、1960.10.20 live、BBC Music BBCL4014-2 (2CD) mono、MEMORIES MR2456/2460 (5CD) BBC Music盤はハレ管弦楽団とのブルックナー:交響曲第9番1966.7.29 liveを併録。 マーラー:交響曲第9番 ニューヨーク・フィルハーモニック、1962.12.8 live MEMORIES MR2456/2460 (5CD) MEMORIESの5CDに収録されている2番はTestament、7番はBBC Music、チェコでの1番はThe Barbirollo Societyから出ているものと同じ。このセットの表題は"MAHLER GREAT SYMPHONIES VIL.1"となっているが、VOL.2が出るのか(出ているのか)? Sir John Barbirolli Otto Klemperer オットー・クレンペラーの指揮するマーラーにハズレなし。EMI(Columbia)の第2番、第7番、第7番、第9番、「大地の歌」と歌曲、VOXの「大地の歌」以外― マーラー:交響曲第2番 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団、同合唱団、ヨー・フィンセント(ソプラノ)、カスリーン・フェリア(コントラルト)、1951.7.12 live mono DECCA D264D2 (2LP) 蘭プレス盤。 マーラー:交響曲第2番 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ガリーナ・ヴィシネフスカヤ(ソプラノ)、ヒルデ・レッセル=マイダン(アルト)、ウィーン楽友協会合唱団、1963.6.21 live mono MEMORIES MR2644 (CD) マーラー:交響曲第4番 ケルン放送交響楽団、エルフリーデ・トレッチェル(ソプラノ)、1954.2.11 live mono MOVIMENTO MUSICA (LP) マーラー:交響曲第4番 RIAS交響楽団、エルフリーデ・トレッチェル(ソプラノ)、1956.2.12 live mono audite 21.408 (5CD) 5CDのその他の収録曲は省略。 マーラー:交響曲第4番 バイエルン放送交響楽団、エリーザベト・リンダーマイアー(ソプラノ)、1956.11.19 live mono MEMORIES MR2266/2267 (2CD) バイエルン放送交響楽団とのハイドン交響曲第101番(1956.10.19live)、RIAS交響楽団とのモーツアルト交響曲第25番、セレナータ・ノットゥルナ、「ドンジョヴァンニ」序曲(1950.12live)の併録あり。 マーラー:交響曲第9番 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、1968.6.9 live stereo Testament SBT8 1365 (8CD) 8CDのその他の収録曲は省略。 Otto Klemperer Bruno Walter ブルーノ・ワルターの指揮によるマーラーの交響曲録音。「大地の歌」及び戦前(戦中)の9番、5番のアダージェット、米Columbiaへの正規録音、1番、4番、5番(以上mono)、1番、2番、9番(以上stereo)を除く― マーラー:交響曲第1番 NBC交響楽団、1939.4 live キングインターナショナル KKC-4119/24 (6CD) 「ワルター不滅のライヴ」と題されたセット。 マーラー:交響曲第1番 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団、1950.9 ベルリン live キングインターナショナル KKC-4137/42 (6CD) 「ブルーノ・ワルターの遺産~ターラ編~」と題されたセット。コンセルトヘボウのマーラーはとりわけすばらしい。 マーラー:交響曲第1番 バイエルン国立管弦楽団、1950.10.2 ミュンヘン live ORFEO C562 021 B (CD) マーラー:交響曲第1番 ニューヨーク・フィルハーモニック、1955 live キングレコード K22C-181 (LP) "Produced by LAUDIS, Italy"の表示あり。 マーラー:交響曲第2番 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン国立歌劇場合唱団、マリア・チェボターリ(ソプラノ)、ロゼッテ・アンダイ(アルト)、アロイス・フォラー(オルガン)、1948.5.15、ウィーン、ムジークフェラインザールでのlive CBS Sony SOCN-19~20 (2LP) オーストリア放送協会のtapeをCBS Sonyが長年の交渉の末発売したもの。当時、中学生だった私も買った。 マーラー:交響曲第4番 ボストン交響楽団、デジ・ハルバン(ソプラノ)、1947.3.25 live MEMORIES MR2641 (CD) マーラー:交響曲第4番 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、イルムガルト・ゼーフリート(ソプラノ)、1950.8.24 ザルツブルク live ORFEO C818 101 B (CD)、KKC-4137/42 (6CD) KKC-4137/42 (6CD)は「ブルーノ・ワルターの遺産~ターラ編~」と題されたセット。 マーラー:交響曲第4番 ニューヨーク・フィルハーモニック、イルムガルト・ゼーフリート(ソプラノ)、1953.1.4 live キングレコード K22C-182 (LP)、。KKC-4137/42 (6CD) K22C-182のLPは"Produced by LAUDIS, Italy"の表示あり。KKC-4137/42 (6CD)は「ブルーノ・ワルターの遺産~ターラ編~」と題されたセット。 マーラー:交響曲第4番 マリア・シュターダー(ソプラノ)、フランス国立放送管弦楽団、1955.5.12 live 日本コロムビア OS-7021→6-BS (6LP) 「ワルター・音楽を語る フランス国立放送管弦楽団と共に」と題されたセットの1枚。 マーラー:交響曲第4番 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、エリーザベト・シュワルツコップ(ソプラノ)、1960.5.29、楽友協会大ホールでのlive、日本コロムビア OW-7214→5-BS (2LP)、Altus ALTLP085/8 (4LP) 日本コロムビア盤は「ワルター/ウィーン・フィル フェアウェル・コンサート」と題された2枚組。Altus盤は"Das letzte Konzert mit Wiener Philharmoniker"と題された4LPのセット。マーラー生誕100年記念ウィーン音楽祭コンサートのlive録音。 左はMahlerとWalter、1908年プラハでの写真とされている。右はBruno WalterとElisabeth Schwarzkopf、この写真は1952年Amsterdamでの演奏会時のものらしい。 (Hoffmann) |