118 フルトヴェングラーのレコード その4 協会盤から フルトヴェングラー協会盤で所有しているものを記載しておきます。別に集めているわけじゃなくて、たまたま目に付いたときにあんまり高くなければ買うスタンスなので、レコードが何枚かあるだけです。CDはひとつも持っていません。 日本フルトヴェングラー協会盤 JP-1143/4 ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」抜萃 ボッケルマン、フックス、ヘッケル、ディール、マノワルダ、 ブロムバッヒャー、ラホルム、レムニッツ、ほか ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ウィーン国立歌劇場合唱団、ニュルンベルク歌劇場ほか合同合唱団 1938.9.5 JP-1128/9 フランク:交響曲二短調 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1945.1.28 or 29 ブラ-ムス:交響曲第2番 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1945.1.28 JP-1199/1200 ベートーヴェン:交響曲第1番 同:「レオノーレ」序曲第3番 ブラームス:交響曲第1番 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団 1950.7.13 JPL-1020/22 ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」第三幕 フラグスタート、ミューラー、ボッケルマン、ほか コヴェントガーデン王立歌劇場管弦楽団 1937.5.26 ワーグナー:楽劇「神々の黄昏」抜萃 メルヒオール、フラグスタート、ヤンセン、ウェーバー、トルボルク、ネザダル コヴェントガーデン王立歌劇場管弦楽団 同合唱団 1937.6.1 JPL-1197 ワーグナー:楽劇「ローエングリン」第一幕への前奏曲 ルツェルン祝祭管弦楽団 1949.8.29 ワーグナー:楽劇「ローエングリン」第三幕より6曲 マノワルダ、フェルカー、ミューラー、クローゼ バイロイト祝祭管弦楽団 同合唱団 1936.7.19 WFJ-4/5 プフィッツナー:歌劇「パレストリーナ」より3つの前奏曲 モーツアルト:交響曲第40番 ブラームス:交響曲第4番 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ヴィースバーデン、1949.6.10 WFJ-6/7 メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」 マーラー:歌曲集「さすらう若人の歌」 ブルックナー:交響曲第5番 D・フィッシャー=ディースカウ ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1951.8.19 とりわけワーグナーの3枚(3点、5枚)が私にとっては貴重なもの。断片的ながら、「マイスタージンガー」でのレムニッツ、「ローエングリン」のフェルカーがとりわけ印象的。コヴェントガーデンでの「ワルキューレ」と「神々の黄昏」の断片は、この時代、この歌劇場のオーケストラが超一流のレベルとは言い難いものであったことが意外。アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団はなかなか優秀ですよ。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮したときのような、徹底したものが欠けている反面、他流試合のおもしろさがあります。 ドイツ・フルトヴェングラー協会盤 F 666 156/57M プフィッツナー:歌劇「パレストリーナ」より3つの前奏曲 モーツアルト:交響曲第40番 ブラームス:交響曲第4番 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ヴィースバーデン、1949.6.10 F 666 848M ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1952.12.7 「英雄」はさすがにいい音ですね。1949年のヴィースバーデン・コンサート録音は上記日本協会盤とこのドイツ協会盤、それに国内盤、日本コロムビアのOS-7069→70-BSを所有しています。日本コロムビア盤は番号にあるとおり、"The Bruno Walter Society"音源です。 今回、3種類聴きくらべてみたんですが、ドイツ協会盤が鮮明かつダイナミックな印象を持ちました。日本協会盤もまとまりの良さは感じられます。国内盤はモーツアルトではそれほど劣るものでもないかなと思ったんですが、ブラームスではちょっと差が出ますね。全体的にやや平版でほこりっぽい。 フランス・フルトヴェングラー協会盤 SWF8205,SWF8206R、SWF8207(3LPバラ) Wilhelm Furtwaengler, Orchester der Staatskapelle Berlin L.Suthaus, G.Frick, E.Schlueter, J.Prohaska, M.Klose, K.Rehm Berlin, 3.10.1947 以前、こちらで取り上げています。 第一幕が紛失しており、第二幕と第三幕のみ。第5面に以下の収録あり。 Vorspiel 1931 Bayreuth 仏フルトヴェングラー協会盤。2枚目のSWF8206に欠落があったため、修正されたものがSWF8206Rとなる。「SWF 8207」のA面に前奏曲と第二幕、「SWF 8205」に第二幕、「SWF 8206R」に第三幕、「SWF 8207」に戻ってB面に第三幕、という、収録順がレコード番号順ではないという、変なレコードです。 後のフィルハーモニア管弦楽団とのセッション録音とはかなり異なる、熱気溢れる演奏が展開されています。歌手はイゾルデのシュリューターが若干弱いものの、その他の歌手は上出来。第一幕が紛失していることが惜しまれます。 (Hoffmann) |